現在、アメリカで上映中のこの映画。全米映画興行収入ランキングで、公開3週連続でトップに輝いたらしい。しかし、「公開ン週間トップ」というキャッチもその対象作品が多すぎて飽き飽きだ。実質、日本のオリコンやぴあランキングみたいなもので、あまり当てにならない気もするし。何より、アメリカ人と日本人では根本的に感性が違う気がするし。アメリカ的にニコラス・ケイジはどうなんですか?シリアスでスマートな役よりも、「アダプテーション」みたいなコミカルな映画が合っていると思うんですけどねえ…。

日本では2005年3月に公開予定。「パイレーツ・オブ・カリビアン」「キング・アーサー」などでおなじみの、ジェリー・ブラッカイマー製作なので、無駄に爆発シーンやアクションシーンが多いんだろうなぁ、無駄に金を使っているんだろうなぁ、と覚悟して試写会に行ったら案の定…。期待を裏切らない奴やね!

そんなヒットメイカーも、さらになる儲けを狙って「ダ・ヴィンチ・コード」の大ブームに便乗しようと思ったのか?この映画のストーリー展開は、「ダ・ヴィンチ~」そのまんまでした。天才考古学者が隠された暗号(コード)を解いていくという謎解きものに、秘密結社フリーメイソンやテンプル教会なども絡んでくる。

「ダ・ヴィンチ~」と決定的に違うところは、謎解きの解説がないことくらいかな。どうして謎が解けちゃったのか、観客にはほとんど理解不能。気づいたら、謎が解けていて、話が進んでいる。

一言で言えば、「ダ・ヴィンチ~」の薄っぺらい映画ヴァージョンですな。だけど、謎解きの薄さを無視しちゃえば、スリルと美に満ちた作品と言えるかも。面白くないわけじゃ決してないけど、とにかく薄い。そして、ニコラス・ケイジの髪の毛も、かつらを付けているけど、やっぱり薄い。

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