とりあえず、最初に。「拉致問題」を手軽に漫画で勉強してしまってごめんなさい。

この漫画は、蓮池薫さんがどのように拉致され、24年もの間北朝鮮でどのような暮らしをしていたか、一方、日本で家族はそれをどのように受けとめて24年間を過ごしていたか、薫さん帰国後、洗脳された彼をどのようにして家族が説得したかなど、蓮池一家の視点で捉えた一連の戦いを描きつつ、『無法国家』北朝鮮と『無能国家』日本を相手に闘い続ける家族の戦いを描いたもの。おそらく、蓮池透著「奪還?引き裂かれた二十四年」をもとに描かれているのだと思う。

マスコミにも度々取りざたされていることだが、「拉致事件」そのものは北朝鮮との戦いなのだが、それを解決するためにはまず拉致家族は日本という国を動かさなければならない。この、北朝鮮との戦いと思っていたが、いつの間にか日本が敵になっている憂うべき現状について詳細に記している。致被害者11人のうち9人が死亡したという情報がテレビで流れたとき、家族をマスコミから隔離したり、無理やり拉致事件を解決に導こうとする日本国家の姿なんて、こんなにも赤裸々にかかれるとさすがに絶句しちゃう。

テレビの報道を見ている人は納得だろうが、福田官房長官なんて、ひどい描かれようで。平沢勝栄、田中真紀子らコメ議員、山本一太、野中広務、畑恵、土井たか子、村山富市、鳩山由紀夫も名指しで批判。そりゃそうだろうなー。

一口で犯罪といっても、個人レベルならば警察が動いて終わりだが、国家レベルとなると、いろんな利権がが絡んで、一筋縄ではいかなくなってしまう…。自分の考えとは別の見えないところで物事が進んでいくはがゆさ、やるせなさ…。個ができることのちっぽけさ…。そんな耐え難さが詰まっている。

副題の「北朝鮮拉致事件ドキュメンタリー」第2弾として、横田さん一家にクローズアップした漫画「めぐみ」が漫画アクション」で12月21日発売号から連載が開始されているそうです。興味のある方はこちらもどうぞ。

もしこのレビューが参考になったらクリックしてください♪(blogランキング)

★関連書★


著者: 蓮池 透, 本 そういち
タイトル: 奪還 1 (1)



著者: 蓮池 透, 本 そういち
タイトル: 奪還 2 (2)



著者: 蓮池 透
タイトル: 奪還?引き裂かれた二十四年