土臭い人間ドラマを得意とする土田世紀の中編「雲出づるところ」。幾多の困難を乗り越えて、ようやく人生の伴侶にめぐり合え、子供を宿し、幸せはこれからというときに襲った子宮けい癌という病魔。それからも、悲しい出来事が次々と起こり…。

なんと悲しいストーリーなのか。「死」と同時に「生」をも考えさせられる、人生の深淵を描いた傑作です。上・下の2巻しかないのであっという間に読めちゃうけど、この中には人生とか、愛とか、夢とか、いろんなことが凝縮されていて、読み終わったら悩める。う~ん、深いのだ。私にとって生きるって何なんだろ?とか、まもなく30代突入の私も子宮癌は人ごとじゃないんだよなあと考えちゃったり。

★そんなあなたにおすすめ★
そろそろ人生について考えたいあなた。そろそろ人間について考えたいあなた。…つまり、地球に生きている全人類に捧げる!