写真
(C)2020「青くて痛くて脆い」製作委員会
ストーリー
コミュニケーションが苦手で他人と距離を置いてしまう田端楓と、理想を目指すあまり空気の読めない発言を連発して周囲から浮いている秋好寿乃。ひとりぼっち同士の大学生2人は「世界を変える」という大それた目標を掲げる秘密結社サークル「モアイ」を立ち上げるが、秋好は「この世界」からいなくなってしまった。その後のモアイは、当初の理想とはかけ離れた、コネ作りや企業への媚売りを目的とした意識高い系の就活サークルへ成り下がってしまう。そして、取り残されてしまった田端の怒りや憎しみが暴走する。どんな手段を使ってもモアイを破壊し、秋好がかなえたかった夢を取り戻すため、田端は親友や後輩と手を組んで「モアイ奪還計画」を企てる。(映画.COMより)
2019年8月28日 全国東宝系にて公開
上映時間118分
原作:住野よる『青くて痛くて脆い』(KADOKAWA刊)
監督:狩山俊輔
脚本:杉原憲明
音楽:坂本秀一
主題歌:BLUE ENCOUNT『ユメミグサ』
出演:吉沢亮 杉咲花 岡山天音 松本穂香 清水尋也
森七菜 茅島みずき 光石 研 柄本 佑
(wikipedia より)
感想
いろいろ考えさせられる作品だった。コミュニケーションが苦手で、人と距離を置いてしまう主人公、楓の姿は、学生時代の自分と瓜二つだし、嫉妬、後悔、懺悔、すべてに感情移入出来ちゃったもんだから、もう画面にくぎ付けになってしまった。この感情って、大人になってからもあるし、もう青春映画の枠にとらわれず、大人が観ても十分楽しめる作品に仕上がってます。
予告編と全く違う展開にも、「だまされた!!」って感覚になり、ずいずい引き込まれた。
上手いなって思う。
楓をある意味利用したと思われる秋好にも共感できる部分がある。理想に邁進する姿は、若い時にしか出来ない。みんなの中の一人ではなく、個性的な人間は周りから浮きがちだが、それでも前に進み続けるパワーはやはりおじさんにはうらやましい限り。。。
そんな若者たちの姿を見ると、元気にならずにはいられなくなるのです。
そして最後のカット、秋好の笑顔で終わってくれるといいなっと思いながら、映画館を後にしたのでした。
主演の吉沢 亮さんは、主人公の繊細な感情を良く表現できていたと思う。
杉咲 花さんも理想に燃える大学生役を好演。
かなりおススメの作品です。