人は自分の考えや感情に縛られる。当たり前だけど大抵の人がそうなんですよね。

間違った考えを持つくらいならいっそ何も考えない方が良いかなってのがトレーダーにはあります。

 

自分が間違った時にそれを認められる事、これ凄く重要ですね。

例えば上がると思って買った株でも為替でもなんでも良いですがそれがあるポイントで下げ出しました。

自分は上がると思って買った訳ですが、相場は下げています。

 

どっちが正しいでしょう?

 

相場が下げてるのだから下がってるのが正しいです。

理屈としてあってるか間違ってるかには関係なく相場が正しくてその他は全て間違っているのです。

どんなに意味不明な動きをしたとしても相場に合わせないとダメといった感じです。

 

理不尽なワンマンブラック企業やクレイジーな毒親みたいなもんですね。

従えば給料を貰える、飯食わせてくれるなどなんでも良いですが理不尽です、

相場は常に理不尽に合わせなくてはならないとまで言ってよいと思います。

 

当たり前なんですけどそれを認められない事が多いんですよね人とはそんな生き物です。

 

世界は思い通りにならない事ばかりです。

思い通りにならない事の方がむしろ多いです。

自分の周りのちょっとした事ですら全く思い通りにならない事ばかりじゃないでしょうか?

 

それでも世の中にはある程度上手く行ってる人もいるし、まあそれなりにこれでいいと思ってるよ位の人は沢山いる訳ですよ。

 

そんな人達の中から一握りの人しか生き残れないのが相場の世界と言われています。

 

生き残れるルールみたいなものは一応いくつかありますけどね。

相場には伸び易いポイントやタイミング、イベント、時期みたいなものが色々あります。

ですがどこまで行っても100%には中々ならないのが意地悪なところです。

 

例えば研究に研究を重ねて99%位の確率で勝つ勝負をしかけていったとしましょう。

それで利益を重ねていったとします。

 

その99%勝った時は同じくその勝負に参加した中の一人が1%の財産で基本的に全て失うものとしましょう。

そうした場合100人が参加したとして一人が全損のダメージを負う訳です。

この場合100回勝負したら大体6割強の人がその1%を引いて全て失う事になります。

 

レバレッジだと全損まで、現物オンリーなら3割は残るかなってところでしょうか。

 

極端な話ですがこんな感じなんですよ相場って。

まあ実際には6割位の勝率で10%位の利益、失敗すると20%位のダメージを受けて・・たまに大勝利はたまに爆損、大勝利は一切経験出来無い可能性もあるけど爆損はいつかは必ず引くって感じです。

 

このペースやリスクリワードは参加するマーケットやレバレッジ、リスクの取り方やその人の技術によって変わってくるかとは思いますが破産するまでいくか途中でやめるか・・が殆どです。

その現実に向き合える一握りの人が+に持っていけるんじゃないか・・というところですかね。

 

ある程度種銭を作れる社会性のある人が爆損して退場するのって間違いを認められないからじゃないかなって思うんですよね。

 

普通の勤め人って自分の失敗を大して自分自身へのダメージってカタチで負わないし、ある程度の地位まで上手くやっていけると自分が間違ってても誰も指摘してくれなくなると思うんです。流石にヤバいラインまで来るとストップが外部からかかると思いますしね、失敗しても組織内で助け合ってなんとかしたりと。

 

なので基本的に与えられてる仕事はリスクは少ないものです。

んな事ないと思うかもしれませんが、組織に属していれば組織が後ろ盾になってるのは当たり前の事です。

そうじゃないで自分の実力が飛び抜けててリスクも負ってるとかなら皆同業や似たような業態で独立出来てると思います。

 

まあそれは置いといてもしっかりトレーニングしたり給料貰ったりしながら経験を積んで仕事が出来るようになる訳ですよ。

多くの時間をその仕事に割いてる訳です。

そりゃ皆結構頑張ってると思いますよ。

 

なのに・・それだけ苦労したにも関わらず何故かトレードは簡単に上手くいくと思ってる・・

これが問題です。

 

若い頃から投機に全てを捧げて来たのであればともかく失敗のリスクを自分で負わないヌルい勤め人が全てのリスクも責任も自分で負わなくてはならない投機の世界でトレーニングもろくにせずに戦っていけると思うのが間違ってるんですよね。

 

そのナメた考えが間違ってる事を早く認める事からがスタートラインです。

歳取れば考え方は多かれ少なかれ固まってます。

勤め人でちゃんと出来てたのであればなおさら勤め人脳に凝り固まってると思います。

 

どっちが上だとか言ってる訳では無くご自身がしてきた仕事とは全く別物なのでちゃんと訓練してから望んでくださいと言ってるのです。

デモトレードか少額でトレードするべきなんですよ。

 

逆にトレードでそこそこ喰えてる程度のレベルの人が何らかの理由で自分のとこに就職してきたとして(喰えるけど副業で続ける・・って人は割りといます。)仕事舐めてる感じだったらふざけんなよってなりませんか?仕事を分かってなかったら教えますよね。

株やFXなどのトレードは誰もたしなめてくれないんですよね残念ながら。

 

例えばトレーダー同士でも滅茶苦茶な取引で何千万も溶かした人に大して、意味の分からない励ましだとか、才能あるから大丈夫ですとか根拠なく復活待ってますよ!みたいなのSNSで見かけますけど、そんなの一般の仕事であり得ます?向いてない部署なら移動させたり仕事自体向いてないなら退職促したり、経験不足ならもっと経験積ませたり、もっとちゃんと仕事出来るように教育したりとかそうしますよね。

 

んな事基本的には誰もしてくれないのがトレーダーの世界です。

 

仕事である程度成功して来た人は仕事を上手く出来てたせいか新たな何かを始めても簡単に上手くいくと思ってナメてるから勝った事も無いのにいきなり大金突っ込んだり出来るんです。

 

勤め人でしっかりコツコツと続ける事が出来てたのであればそれはそれで素晴らしい事なので、同じようにトレードにも向き合っていけば良いです。

無駄にイキらずに相場を毒上司だとでも思ってご機嫌伺いしていけば良いです。

 

そうやって地道にコツコツ勉強してトライ&エラーで頑張れば良いと思うのです。

上手くなれば相場は毒上司と違ってしっかりと利益を返してくれます。