2024.5.1

旅行6日目 No.4 マクロードガンジ泊

 

 
今日も朝からたくさん歩いて疲れちゃったから、一旦宿へ戻ろう。
 
遠くの方に見える雪山が美しいキラキラ
 
そして宿からの景色がほんっとうに気持ちが良くて、毎回この宿にしてよかったと思う。
 
気持ち良すぎて、この前も撮ったのにまた動画を撮っちゃったくらい。
 
昼寝をして、20時過ぎに夜ご飯を食べにやって来たのは、WELCOME CAFE。 
 
中に入ってみると・・・人気のお店らしくて満席だアセアセ
待たないといけないかなと思ったその時、私に気が付いたアジア系の男の子がサッと席を詰めて、自分の隣を勧めてくれたひらめき
 
 
「オー、いいの?センキュー!」と相席させてもらう。
 
 
「昼間はありがとう」と言われて、あ!昼間ルンタで「ここに座ってもいい?」って聞いてきた子だと気が付いた。
 
 
でも何がありがとうなんだろう?と思っていると、
どうやらフランス人の団体が来た時に、彼のカバンを反対の端っこの椅子に移してあげたと思っているようだ。
 
 
いや、それ私じゃなくて彼らが断りもなく勝手に移動させたんだけどな、と思ったけど、
せっかく私が親切でやったと思っているみたいだから訂正しなかった泣き笑い
 
 
今日は別のものにしようと思っていたんだけど、
彼らが「テントゥクが美味しいよ!テントゥクにしなよ!」としきりに勧めるから、チキンテントゥクをオーダー。
 
 
飲み物は、ジンジャーレモンハニー(70ルピー=約133円)
 
 
「Where are you from?」と昼間の彼に聞くと、
 
 
「う~ん、難しい質問だな(笑)僕はここ出身だよ。」
 
 
「あ、チベタンなの???」
 
 
「Yes!でも、もう長いことロンドンに住んでるんだ。」
 
 
「いつチベットからインドに?」
 
 
「両親が亡命して来たんだ。僕はインド生まれ。」
 
 
「なるほど~。」
 
 
イギリスのパスポートを持ち、海外を自由に行き来できる彼は、毎年数か月間マクロードガンジに帰って来るそう。
ヨーロピアンの奥さんを持ち、きれいなイギリス英語を話す。
 
 
「あなたは?」とロンドンくんの向かいに座っていた男の子に聞いてみると、
 
 
「僕は、1991年に3歳の時にチベットから亡命してきたんだ。」
 
 
「どうやって?」
 
 
「兄が僕をおんぶしてくれて、ヒマラヤを歩いて来たんだ。」
 
 
「おんぶで???お兄さんは何歳だったの?」
 
 
「12歳だよ。」
 
 
「12歳のお兄ちゃんが、3歳の弟をおんぶしてヒマラヤを徒歩で????びっくりお父さんお母さんは?」
 
 
「両親は、僕と兄だけインドに逃がしたんだ。両親と姉はチベットに残った。」
 
 
多くの親たちが、チベット語での教育を受けられるように、より良い将来を送れるようにと、子供だけ亡命させる。
 
 
彼はガイドと共に30人くらいのグループで、一か月近く掛けて雪山の中を歩いてやってきたそう。
何人かは、凍傷で手足の指を無くしたと言っていた。
 
 
昔、『ヒマラヤを越える子供たち』と言うドキュメンタリー映画で見た通りの話だった。

ガイドと一緒に雪の中を歩いてくる実際の映像が収録されている。Youtubeで見れるよ。

 

 

 

有料だけど、日本語字幕付き

 

 

 

 

 

こっちは、亡命して来た子供たちのその後を追ったドキュメンタリー。

 

「ご両親やお姉さんとはその後連絡は?」

 

 

「全く取れないよ。チベットに帰ることもすごく難しい。」

 

 

現在33歳の彼。インドに到着してからは、同じような境遇のたくさんのチベタンの子供たちと一緒に孤児として育ってきた。

 

 

「Are you happy now?」と聞くと、

 

 

「Yes, I'm very happy.」
 
 
「家族に会えなくても?」
 
 
「Yes, だって、His Holiness(ダライ・ラマ14世)の側に居られるから!」
 
と言う答えが返って来た。
 
 
心の底からそう思っているのか、ずっとそう自分に言い聞かせながら生きてきたのかはわからないけど。
 
 
ロンドンくんとは、同級生。

ロンドンくんのお母さんは、よく家庭料理を届けてくれたりして、彼にとても良くしてくれたそう。

 
自由に海外を飛び回れるロンドンくんとは違って、パスポートを持たない彼はインド国外に出ることはとても難しい。
 
 
同じ年齢のチベタンでも、インド生まれのロンドンくんと、親と別れて亡命してきた彼とでは全然境遇が違うね。
 
 
彼らの話をスマホに全部メモっていたら、「キミの職業は何?」と聞かれたから、
 
 
「保育園の先生だよ。」と答えると、
 
 
「ジャーナリストかと思った!(笑)」
 
 
「あはは、違うよ。ただちゃんとあなたたちの話を覚えておきたくて。」
 
 
2008年以降は中国の国境警備がとても厳しくなり、
以前のようにヒマラヤを越えて亡命してくるのは困難になっていて、亡命者の数はかなり減っているんだって。
 
 
彼らの話では、最近はネパールも中国のようになっていて、
チベタンたちがダライ・ラマの誕生日を祝ったり、チベット蜂起の記念日にデモを行うことも禁止されているそう。
 
 
ネパールは近年、インフラ・道路交通・医療衛生・教育文化・エネルギーなど、様々な分野で中国から巨額の援助を受けているからだって。
 
 
彼らと話をしていると、大学生くんからLINEが入って、
 
『ダライラマを中心に円になって踊るイベント発生してます!』
 
と、動画が送られてきた。
 
 
チベタンたちが民族衣装を着て、ダライ・ラマの写真を中心にして踊りながらグルグルとその周りを回っている。
 
 
「なにこれびっくり!!!」と彼らに動画を見せると、
 
 
「あー、毎週水曜日にやってるんだよ。見てくれば?」
 
 
「えーでも、もうテントゥクをオーダーしちゃったし不安えー、えー、見たかったな〜。」
 
と残念がっていると、
 
 
「民族衣装は水曜日しか着ないけど、明日も練習をやってるから見に行ってみたら?」
 
と言って、時間と場所を教えてくれた。
 
 
チキンテントゥク(150ルピー=約285円)が来た!
 
ボリュームもあるし、めっちゃ美味しかった!!
スープに山椒が入っていて、初めての味だった。
 
 
しばらくすると、彼らはお店を出ていった。
貴重な話を聞くことが出来たし、とっても楽しいひとときだったラブラブ
 
 
一人でテントゥクを食べていると、昨日と今日ルンタで会った日本人ファミリーのママが一人で入ってきた。
テイクアウトを受け取るまでの間、お喋りをした。
 
 
3人のお子さんを連れて旅をしているこのご夫婦、何と17年も各国を転々としながら生活をしているそう。
 
 
ご主人はラーメン屋さんで、インドに来る前は南米のパラグアイに住んでいて、次はインドでラーメン屋さんをやろうかと今場所を探しているところなんだって。
 
 
聡明そうなママは、透明感のあるとっっても素敵な人だったし、
お子さんたちもルンタで会った時、すっごく礼儀正しくて感心した。
 
 
興味のある方は見てみてね。
 
今インドを出てベトナムに居るみたいだから、計画変更になったのかな?

 


 
あーっ!今日もバノフィー食べられなかった!!悲しい
 
今日も最高の一日だったなキラキラ
 

<本日の出費 >

朝70

チャイ15

紅茶 600

昼 ルンタ 200

夜 チキンテントゥク150 ジンジャーレモンハニー70

宿1000

計 2105ルピー=約4000円

 

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