２０２４.４.３０
旅行５日目 No.５ マクロードガンジ泊
バグス村からマクロードガンジに戻って来た。
時刻は１７：００過ぎ、急いで日本食レストラン『ルンタ』に向かおう。
以前は夜まで開いていたけど、現在は１７：３０までで、昨日は行ったらもう閉まっていたんだよね。
２０００年に私が寄生虫で高熱が続いて、インドの強い薬で胃をやられてしまって辛かった時、
ルンタの直子さんにお粥を作ってもらったことがあって（メニューにはない）、その時のことをずっと感謝している。
２０００年、２００３年、２００７年に二回、２００９年とマクロードガンジに滞在する度に、何度も通ったルンタ。
１５年も間が空いてしまったから、私のことを覚えているとは思わないけど、直子さんに少しお土産を持ってきた。
私の好きな東京ミルクチーズ工場のクッキーと、意外とこういう普通のが恋しいのでは？とお煎餅類を。
チーズ好きにはたまらないクッキー
それから、２００９年に撮った娘さんたちの写真と、２００３年に屋上で一緒に遊んだ時に娘さんが描いた絵！
ずーっと大切に持っていたんだけど、直子さんにあげたらきっと懐かしがるだろうと思って持ってきた。
まさか自分の娘のお絵描きを２１年も持っている旅行者が居たなんて、驚くだろうね
１７：００過ぎだったけど、もう今日も閉店していたところをノックして開けてもらった。
私に続いて、日本人の三人の幼い子連れ家族も入って来た。体調不良だからルンタの食事を求めてやってきたそう。
（このスーパーファミリーについてはまた書くね）
直子さんに、
「最後に来たのが１５年前なんですけど、２０００年に初めて来た時にお粥を作ってもらってお世話になって。そのこです。」
と言うと、
「あー！何か顔覚えてる。うん、見たことあるわ。そのこちゃん。そのこちゃんね・・・」
と、一生懸命記憶の糸を手繰ろうとしてくれている。
その後、事故で亡くなったアキラさんの話もすると、少し思い出してくれたみたいだったけど、
毎日たくさんの日本人旅行者が入れ替わり立ち替わりやってくるから、余程の常連じゃない限り覚えていなくて当たり前よね。
すっかり賑やかになって、以前とはずいぶん変わってしまったマクロードガンジの中で、ルンタだけは全く当時と変わらない。
NO SUMO KINGも当時のままよ
昔はスマホがなかったから、よくここで日本の本を読ませてもらったな～。
直子さんに、昔の写真と絵を渡すと「え～！！これチュニ（長女）が描いた絵だわ。すご～い！」と驚いていた。
本人たちも懐かしがるかな？
そしてナッツがたくさん付いたバナナケーキをご馳走してくれた。一口食べた後(笑)
めっちゃ美味しかった
以前はもっとケーキ類もたくさんあって私もよく食べていたんだけど、最近はベーカリーが増えたから種類を減らしているそう。
常連ののりこさんと言う女性も居たんだけど、のりこさんもちょうど２０００年ごろから通い続けているそうで、
「そのこさん。何か名前にも聞き覚えがある気がする。」と。
「コルカタのマザーテレサのところでボランティアをすると貰えるメダルを、日本人の女の子に『私何枚かあるからあげます』って貰ったことがあるんだけど、あれそのこさんじゃないかな？」
って言われて、確かに昔日本人の女の人にあげた記憶はあって、帰国後日記を読み漁ってみたけど残念ながら記録はなかった
でも、私っぽいな～。
何度も通っていた割にはマザーテレサにそんなに思い入れはないし、簡単に人にあげていた気がする
ボランティア登録の度に一枚貰えるんだけど、若い頃に貰ったのと２０２２年に貰った計二枚しか手元にないもん。
直子さんに「そのこちゃん、明日食べにくる？」って言われたから、
また明日のお昼に懐かしいルンタご飯を食べに来ることにした。
直子さんとのりこさんに、まだ渡せていないマクロードガンジの人たちの写真を見せると、
「あ～この八百屋さんいたわね。」
「この人あそこの通りでお店を出していた人よね。」
「このおじいちゃんはもうよぼよぼで体がいつも震えていた人よ。」
「あの場所は立ち退きになったから、露店は駐車場の辺りに移動してるはず。」
って、殆どの人のことを知っていた。さすが！
「あの通りの辺りで人に聞いてみたら？」って言われて、やって来た。
このおじさんに聞いてみようかな。
写真を見せて「この人たち知ってますか？」と聞くと、仕事の手を止めて色々説明してくれようとしたんだけど、
途中で「オー、マイイングリッシュ、ノーグッド。」
おじさんは通り掛かった男性を呼び止めて「英語わかる？」と聞くと、その男性も立ち止まってくれて通訳をしてくれた。
ほんとみんなめちゃくちゃ優しい！！
通りでモモを売っていたこの女性たちは、
「亡命して来た時は仕事がなかったからこうやってモモを売っていたけど、お金を貯めて二人とも別の街に行ったよ。」
「そうなんだ。じゃあ二人ともベターな暮らしをしているってことだね！」
と、嬉しい気持ちになった。
潰したジャガイモが入ったシンプルなモモ、美味しかったな。１５年前はたったの１０ルピーだったのね。安い！ 
右のおじいさんは、デラドゥンと言う街に引っ越した。
左のおじいさんは、数年前に亡くなってしまったそう。
「でも、この人の娘さんを知ってるから、連絡を取って渡してあげるよ。」とおじさん。
え～～～そこまでしてもらえるなんて、本当にありがたい
この写真の人たちとは接点があったわけではなく、ただ道で素敵だなと思って勝手に撮らせてもらっただけ。
だから、渡してもらえるだけで十分なのに、おじさんは「娘さんが受け取ったら連絡させるから。」と言って私の連絡先まで聞いてくれた。
後日、娘さんからWhatsAppで連絡が来た。
おじいさんは８４歳でコロナで亡くなったそう。
娘さんは「美しい思い出をありがとう。」ととても感謝してくれて、私に会いたがってくれたんだけど、
メッセージを受け取ったのが私がマクロードガンジを出る前日だったから会えず。
そしてこのおばちゃんは、「彼女の家を知ってるから連れて行ってあげるよ。」とおじさん。
おじさんがすぐ側の建物に連れて行ってくれると、そこにこの男性が居た。
男性は写真を見ると、「This is my mom.」「Your mom？？
」
」
「母は明日の早朝に帰って来るから、明日の９：００以降いつでもおいで。」と言ってくれた！
「写真渡しとくね。」じゃなくて、直接会わせてくれようとするところがまた優しい
親切なおじさんと通訳をしてくれた男性のお陰で、今日尋ねた人たち全員の消息がわかった。
チベタンたちの優しさが心に沁みる～～～～私感動した！
私感動した！おじさんたち、本当にありがとう。
喉が痛くなってきてやばいから宿に帰ろう、と思っていると、昨日写真を渡したチャイ屋さんにばったり。
「チャイ飲んで行く？」
「うーん、今喉が痛いから帰るわ。」
「ジンジャーレモン？」
「あーそうね、ジンジャーレモンはいいかもしれない。」
チャイ屋さんが地下の一番奥にあると言うのがとても違和感があって、正直あまり落ち着かない。
でも、作ってくれた熱いジンジャーレモンは今のイガイガの喉には効いた気がする。
またタダでくれようとしたけど、２０ルピー払った。
途中で薬局に寄って、風邪薬を買って飲む。インドの薬は強いから効くといいな。
眠って起きるとすでに２１時になっていた。
夜ご飯を食べに出て歩き回ったけど、ほとんどのお店が閉店してしまっていた。マクロードは閉まるのが早い。
一軒開いてそうなチベタンレストランがあったから、
ドアのところに居たおじさんに「まだ開いてる？」と聞くと、「イエスイエス」と招き入れてくれた。助かった！
ベジモモが入ったスープ、Mokthukにしよう。
店内にはラサのポタラ宮が描かれている。
しばらくすると若い男性がやってきて、
「何してるんだ？もう閉店してるよ！」と強い口調で言って来た。
「え？でも彼が開いてるって言うから・・・」
「誰が言ったって？？？」
「彼よ。」
恐らく彼のお父さんだろう。
男性は仕方なさそうに厨房に行くと、作り始めてくれた。
もう２１時半になっちゃったよ。申し訳なかったな・・・でも開いてるって言われたし。
いただきまーす。しっかりした生地のモモの中には、ぎっしりと小松菜みたいな野菜が詰まっていた。温まる。
１４０ルピー＝約２６６円
熱いお湯を出してくれるのも嬉しい。
急いで食べ終えてお会計をする。
「遅く来てしまってごめんね。」
「本当は２０時半ラストオーダーなんだよ。でも君一人だけだったからいいよって言ったんだ。」
「喉が痛くて、何か温かくてヘルシーなものが食べたかったから助かった。ありがとう。本当にごめんね
」
」「いいよいいよ、また来てね
」
」と、最後は笑顔で送り出してくれた。
あ～～～今日もバノフィー食べられなかった
でも、写真のお礼で二個もバナナケーキを食べたしね。また明日だな。
今日もほんっとうに充実した一日だった。幸せだ～
＜本日の出費 ＞
宿 1000
チャイ 15
バレ 15
ブラックティー 30
新聞 5
サーランギーチップ 20＋10
お昼ご飯 100
チャイ✕2 30
コンディショナー 99
マグネット✕3 200
ジンジャーレモンティー 20
薬 170
夜 140
計 １８５４ルピー＝約３５２２円
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