よし、取りあえず朝ごはんでも食べに行こう!
昨日ホーチミンからのフライト前にバインミーを食べたきりだから、お腹がペコペコ。
駅前に停まっているタクシーが次々に「タクシー?」「タクシー?」と声を掛けて来るけど、
今私に必要なのは美味しい朝ごはんだ。
駅にあった木。カッコイイ。
駅を出ると、目の前にあった!
でも一軒目で決めちゃうのもなぁ・・・まだお客さんも誰も居ないし準備中かも・・・
と、通り過ぎようとしたら、
「HELLO!!COME IN!!!」と声が掛かった。
人の良さそうなおじさんだな。ここでいいか。
「もう開いてるの?」
「開いてるよ!どこから来たの?」
「ジャパン。」
「オー―――!!!ジャパーーーーン!!!ナイス!!Sit Sit!!!」
と、大歓迎してくれたおじさん。
バックパックを椅子に置いて、「何がある~?」と見に行ってみる。
「まだ朝早いから、いくつかしか準備できてないけど・・・ベジ?ノンベジ?」
「ん~、ベジかな。」
「このVeg Kurmaとか・・・」
「あっ!!それがいい!!それ食べてみたかったやつ!!」
「それと何にする?イドリー?アッパム?それともイディアッパム?」
「あっ!!それ!!それ食べてみたかったやつ!!!それとアッパムも一枚。」
今回ケララで食べたいと思ってリストアップしてきたものが、最初の食事で食べられそうだ。
おじさんが絶対洗ってない素手でいちいちベタベタと持って、
「これ?」「それともこれ?」と見せてくれたのはちょっと気になるけど、
インドでそれを気にしてたら何にも食べられない。
このお湯を沸かす道具かっこいいね!
「これから列車に乗るの?」
「それがさ~1時間17分遅延なんだって。」
「列車の時間までここに居たっていいよ。」と、おじさん。
美味しい朝ごはんを食べながら、おじさんと家族のこと、仕事のこと、旅のことなど色々お喋りした。
このおじさんはムスリムで、お店では牛肉料理も出しているそう。
以前、『ヒンドゥ教徒は牛肉はもちろん食べないし、牛肉を調理するお店には絶対入らない。』
って読んだことがあったから、そう言うものだと思っていたけど、
「いや~?ヒンドゥ教徒もうちに食べに来るし、牛肉を食べるヒンドゥ教徒も居るよ。」
って聞いてビックリ。
まぁ、ヒンドゥと言っても一括りじゃなくて、個人の信仰の厚さによるんだろうね。
おじさんは以前中東で働いていたことがあって、そこでよく食べていたウサギが大好きなんだそうだ。
「ウサギってどんな味なの?どの肉の味に近い?」って聞くと、
「どの肉の味とも比較できないよ。オー!!一度食べたらやみつきになるよ」
と、うっとりした顔で言っていた。そんなに美味しいのかなぁ?
コーチンでも手に入るらしく、たまに食べているんだって。
そう言えばケララ州は湾岸諸国への出稼ぎが多くて、ドバイに住むインド系の過半数がケララ出身らしい。
「トイレを借りてもいい?」って聞くと、血相を変えて、
「ちょ、ちょっと待って!!このお店夜中まで開いてて、まだ今朝トイレのチェックしてないから。」
と、奥の従業員にすぐにトイレを掃除するように言ってくれた。有り難い
掃除をしてくれた後でも、なかなかな感じのトイレでした目にしみる感じのね。
列車の時間まではまだまだあるけど、取りあえず駅に戻ろうかな。
おじさん、ご馳走様でした。美味しくて楽しい朝ごはんだった
ウサギ大好きおじさん(左)とチャイ担当おじさん(右)
マラヤーラム語の文字かな。コロコロしていて可愛い。
そこで立ち話をしていた二人のおじさんに、「ねぇ、これなんて書いてあるの?」って聞いてみたら、
「チキンビリヤニ、だよ」
「え?これ、チキンビリヤニって書いてあるの??へ~面白い。ナンニ―!」
まだ着いたばかりだけど、ケララの人たちみんな優しいし親切だし、いいな~。
それに、やっぱり教育水準が高いだけあって、接する人のほとんどが英語がすごく上手だから、コミュニケーションが楽。
駅前にあったペットボトル専用のゴミ箱
写真を撮っていたら、
後ろにおじさんが来てジーッと見ているから、
他の人と同じようにニコニコと「これ面白い形だね〜」って話しかけたら、
「Do you want a safe place to stay?(安全に泊まりたい場所要る?)」と言ってきた。
ホテルの客引きではないし、長年の経験から『あ、こいつヤバい奴だ。』と直感で感じた。
しまった、ニコニコ笑顔を振りまいてはいけない相手だった。
「あ、要らない私今からトリヴァンドラムに行くから。」
と、バイバイして早足で駅に戻った。
環境問題に関する子どもたちのポスターがいっぱい。
もう一度電光掲示板を確認していると、
さっきのおじさんがいつの間にか後ろに居て、「ハーイ」と話しかけてきた。
ゾゾゾっ
「ボクもトリヴァンドラムに行くよ」
いやいや、さっき駅を通り過ぎて去って行ってたし、絶対ウソ。
無言でおじさんから離れて、ベンチに座っていると、
またしばらくして、手を振ってニヤニヤしながら隣に座って来た。
ゾゾゾっ
「ついてこないでよ。」とおじさんを睨み付け、すぐに立ち上がってその場を離れた。
オマエみたいなおばさん狙うかよ、って思ったそこのあなた
中には居るんですよ、頭おかしい人が。
70代の修道女が集団レイプされたりする国だしね。
ホームの方に歩いていくと、おじさんも後ろからついて来てる
あ!レディース専用のウェイティングルームがあった
よかった!!ここに避難しようっと。
おじさんは暫くウェイティングルームの前を行ったり来たりして、中の様子を伺っていたけど、
しばらくしたら居なくなったみたいだった。
誰とでもすぐ喋って仲良くなる私だけど、たまに失敗する
続く。
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