２０２２．１１．１５②
さて、一旦宿に戻ってお土産を置いた後、エスプラネードにやってきた。
このターミナルからは長距離バスが出てるよ。
こっちは市バス。今回バスの写真をいっぱい撮ったよね。
昨日はストでトラムが動かないと言われたけど、今日は乗れるかな？
トラム乗り場に行くと、何人かが待っている様子だった。若い男の子二人組に
「すみません、トラムがいつ来るかわかりますか？」って聞くと、
「僕たちもさっきから待ってるんだ。」
「そっか〜。」
「どこまで行くの？」
「ん〜、わかんない。ただトラムに乗りたいだけだから。」
「僕たちもそうだよ。乗ったことがないから経験のためにね。」
二人は別の州出身で、コルカタの大学に通っているそう。
「トラムはそのうち廃止になっちゃうんでしょ？」
って聞くと、
「まさか！トラムはコルカタの大切な遺産なんだから絶対無くならないよ。」
コルカタのトラムが出来たのは１８７３年で、当時は馬が引いてたんだって。
１８８３年には蒸気、１９０２年に電化された。
かつてはムンバイやデリー、チェンナイなどでも走っていたけど、現在コルカタがトラムが走る唯一の街。
現役で運行されているものとしてはアジアで最古らしい。
コルカタでもメトロが出来たことでトラムの利用者が減り経営難が続き、
他の交通の妨げにもなることからどんどん路線が減らされてしまって、
最後に来た１０年前と比べると、トラムを見る機会がすごく少なくなってしまった。
今あちこちでメトロの工事が行われていて、その為に『休止』になっている路線もあるみたいだけど、
速くて快適なメトロが出来るのに、トラムの運行が再開されるとは思えないよね
でも、環境に優しい乗り物であることと、コルカタの象徴でもあるから何とか残そうとする動きはあるみたい。
トラム、全然来ないな～。
その大学生の男の子は、
「一人で旅してるの？インドは日本みたいに安全じゃないから、夜は一人で出歩かない方がいいよ。
クラブに行く時なんかは肌を露出させてもいいけど、外を歩く時は肌を隠してきちんとした服装をした方がいいよ。」
ってアドバイスしてくれた。
もう肌を露出してクラブに行くような歳じゃないけどね
（若い頃からそういう遊びには全く興味なかったけど）
彼らと喋っていると、やっとトラムが来た！！
「あ！来たよ！！！」って言うと、彼らはまだ停まっていないトラムを追いかけて行って飛び乗った。
え？え？？？って戸惑っていると、「Come!!!」って手を掴んで私も引き上げて乗せてくれたけど、
結構ギリギリで危なかった
旅の最終日にこんな所で怪我しなくてよかった。
トラムは一周周って私たちが待っていた場所でちゃんと停止したから、わざわざ飛び乗る必要はなかったんだけどね。
わ～！昨日見たトラムの内部とはまた違って素敵～～～
この古さがたまらない。
一緒に待ってくれていた大学生の二人はセルフィーに夢中。
二両編成のトラムの後ろの車両は、
こんな感じ。昨日見たのは後ろの車両かな？
」
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