2008.3.12


おいし~~~いフムスとキュウリとパンで

朝食をとった後は、同じ宿のメキシコ人の

マリオと一緒にベツレヘムに向かった。



マリオは私が45分で通過出来た入国審査

で何時間も足止めされたんだけど、その理

由は、アラブの象徴であるカフィーヤ(お

じさんたちが頭に載せてる布。これはシリアの写真)を、

 

こうやって首に巻いていたから。

アラブ(パレスチナ)寄りの人だと思われ

たらしい。これだけで~~??チーン

ただのファッションじゃん。きびし〜!


ベツレヘムは、イエス・キリストの生誕地

として有名。


エルサレムの市バスは、アラブ人が乗る

ラブバスと、ユダヤ系の人が乗るユダヤバ

に分かれている。



私が今日乗るのはアラブバス。
ベツレヘムはパレスチナ自治区の中にある

からだ。



30分後、到着したベツレヘムは思ってい

たよりも大きな街だった。

 

 



まずは、キリストが生まれたとされる場所

に建てられた聖誕教会へ。


(パレスチナが国として認められていないため、

長年世界遺産への登録は難しいとされていたけど、

2012年6月、パレスチナで初めてのユネスコの

世界遺産に認定されたんだって。)


 



たくさんの欧米人が居て、牧師さんと一緒

に聖書の言葉を言ったり、歌ったり、パン

を口に入れてもらったりしてた。



昨日のマリアの墓に続き、私にとっては特

に感慨深いものではなかった。





次の目的地に向かおうと歩いていたら、全

く違う方向に歩いていたみたいで、完全に

迷ってしまって、

 


声を掛けてくれたパレスチナ人の男性が

ずーーーーーーーっと一緒に歩いて連れて

行ってくれた。


到着すると、全く何も請求せず爽やかに

去って行った。いいひと~~~音譜


当たり前なんだけど、どうしてもインドで

の度重なる「勝手にガイドして見返りを要

求」の経験が染み付いてしまっていて、そ

れがないだけで「いい人」になっちゃうよね。



目的地の教会は閉まっていて、広場でファ

ラフェルを買い昼食にする。



かわいいパレスチナ人の女の子がずーーー

ーっとこっちを興味深そうに見ていて、私

に種(食用の)とオレンジをくれたラブラブ



そろそろエルサレムに帰ろうと、再びアラ

ブバスに乗る。



エルサレムからパレスチナ自治区に入る時

はノーチェックだったのに、



帰りは、イスラエル兵士が居るチェック

ントでパレスチナ人全員がバスから降ろ

れて、IDチェックと、バス内のチェック

あった。



パレスチナ人がイスラエル内で起こすテロ

を警戒している為だ。



こんなのフェアじゃない。


チェックポイントでのパレスチナ人への長

時間に渡る足止めや、嫌がらせや、正当な

理由なき逮捕は後を絶たないらしい。

時には撃ち殺されることもあるという。


隣の席のパレスチナ人の女の子に、

 

「毎日これをしないといけないの??」

 

って聞くと


「そう、毎日よ。」って笑ってる。


笑ってるけど、本当はどんな気持ちを抱え

て生きているのかと想像すると胸が痛くな

った。


 

宿に戻って、夜、更にパレスチナの悲惨な

現状を知ることになる。



パレスチナ人の経営する私の宿泊する

ファイサルホテルは、パレスチナ支援活動

をする人や、ジャーナリストが多く泊まる

ことで有名。



宿には、イスラエル人と結婚していながら

パレスチナ支援活動をする日本人女性がよ

くやってきて、旅行者たちにパレスチナの

現状について教えてくれたり、



日本人を連れてエルサレムの街のおすすめ

の場所に連れて行ってくれたりして、とて

も親切で面倒見がいい。



その彼女が、今日はガザ地区のDVDを見

せてくれた。


パレスチナ自治区は黄色で囲った西側の

小さなガザ地区と、東側のヨルダン川西岸

地区(ウェストバンク)とに分かれている。



DVDの内容は衝撃的なものだった。


何と、自爆テロ犯の遺体がそのまま映され

ている。


「ジハード」の為に命を捧げた自爆テロ犯

は「英雄」であり、「埋めるんだ」と言っ

て、その飛び散った肉片を競うように拾い

集めていた子供たち。

 

 

そんなものを見慣れてしまっている子供っ

て・・・・

 


ジハードを夢見て

「パレスチナの為に死ぬんだ。」と言う

13、4歳の子供。


びくともしないイスラエルの戦車に向かっ

て、怒りを込めて投石を続ける子供たち。



「いつ撃たれるかわからない」

と、家族に遺書のような手紙を書く子供。


イスラエル兵に撃たれて亡くなった子供。
その後「英雄」としてポスターが作られ、

町中にスピーカーでその勇敢な死がアナウ

ンスされる。



ガザには、普通の子供らしい生活が奪われ

てしまっている子供がたくさん居るんだな・・・子供たちには何の罪もないのに。



日本の子供たちにももちろん色々問題はあ

るけれど、パレスチナの子供たちと比べる

と、なんて穏やかな生活を送っているんだ

ろうと思う。



とても気分が重くなったけど、見せてもら

ってよかった。


今夜の配給ご飯は、ニンジンのトマトソー

ス煮込みとご飯。
ニンジンのトマトソース煮込みって・・・

昨日はポテトだけだったよね・・・・笑い泣き

 

チューリップ赤チューリップ赤チューリップ赤チューリップ赤チューリップ赤チューリップ赤チューリップ赤チューリップ赤チューリップ赤チューリップ赤チューリップ赤チューリップ赤チューリップ赤チューリップ赤チューリップ赤チューリップ赤チューリップ赤チューリップ赤チューリップ赤チューリップ赤

 

チェックポイントには、パレスチナ人たち

が不当に拘束されたり嫌がらせを受けてい

ないか監視する団体(Machsom Watch )

のボランティアが居て、何か問題があると

メモを取ったり写真を撮ったりしてウェブ

で公開しているそう。

 

日本人旅行者もこのボランティアに行った

り、週に一度??行われるデモに参加

したりしてたけど、私は行かなかった。



デモに参加してゴム弾が目に当たって失明

した日本人の話を聞いたから、興味本位で

見学には行けないと思った。

 

 

パレスチナ側に行く人は殆どがバンクシー

が描いた分離壁を見に行くみたいだけど

私は何故か見なかったんだよね💦

2017年に彼が手掛けた【世界一眺めが

悪いホテル】や分離壁が見たい方はこちら。

 

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<本日の出費>

宿 25
バス 6×2=12
ファラフェル 4

計 41シュケル=約1230円

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