2008.2.25

サユーンの町には観光客はそこそこ来るだろうけど、サナア程ではないから、

一人だし念の為今日も黒いコートを着て、ニカーブも被って出掛けることにした。



昨日は、周りの人にすぐに外国人だとバレてしまった。目のせい???



じゃぁ、濃いめにアイライナーを入れてみたらどう!!!???

 

 

と、濃いめに目を縁取って、ニカーブを被り、「これでどうだ!」と宿を出て数歩歩いたところで、

 

 


「ヤバーーン!(日本)」

 

 

って声を掛けられたチーン



バレバレじゃん笑い泣き目、関係ないか・・・

アホでしょ・・・・


宿の近くの食堂に入った。


そもそも、イエメン女性が食堂に入ることは滅多にないようだけど、

バス休憩で止まったところなんかは、家族部屋のような別室があったのが見えた。



さすがに食堂で食べる時にはニカーブを外すから、

家族以外に顔を見せてはいけないイエメン女性は、別室が必要なわけだ。



ニカーブを被っていても、日本人の私にはそんな配慮はもちろん全くなく、普通のテーブル席に通された。



不思議なもので、今まで30年以上当たり前に人様に顔を見せて生きてきたのに、

一旦ニカーブを被ることに慣れると、顔を見せることにものすごく抵抗があるのだ。



私をこんな人から見えるところに通すなんて失礼ね!と、やや不愉快な気持ちにすらなって、そんな自分がまた面白かった。



壁の方を向いてニカーブを外して食べた。


10:30頃、ダッバーブに乗っていざシバームへ!!

$Sonokoの一人ときどき二人旅

既に行った人たちから、


「シバームの人は外国人を見ると逃げる」

「子供が泣く」

「現地の人に迷惑かなぁって感じた。」


って聞いてたけど、全然!!!



実際にはあちこちから

「WELCOME!!」とか
「ヤバーーーン????」

っていうフレンドリーな声が飛んできた。


フレンドリーなおじさんたちラブラブ


写真を撮ってもらったけど、随分上が空いてる 笑




ドーン!!これがシバームだ〜!!爆笑


<砂漠のマンハッタン>とも言われるシバームは、


①1982年にユネスコの世界遺産に登録されている。


②シバームの住宅は全て泥の煉瓦で造られ
ている


③今も500以上の5~9階建ての高層建築が残る。


④シバームの歴史自体は2000年ほど続くものだが、現在残る高層建築の殆どは16世紀以降に作られたもの。


⑤家と家は空中廊下でつながっていて、
下から敵に襲撃されても隣家に移って応戦できるようになっている。


⑥1階と2階は食料倉庫と家畜部屋に
なっている。


なるほど、一階に家畜が居た。

 



そして、雨と侵食から守る為に定期的に泥を塗る修復作業が行われる。

泥を捏ねているお兄さん。





おじさんに「ブランコ(足場)に乗って写真撮るか?」って言われたけど、断った。

落ちるわ!!



 



シバームが丘の上から見渡せるスポットがあるらしい。行ってみよう!!



向かいの建物群の中に入っていくと、子供が寄って来て、

「どこの人?ニカーブ取ってよ!」って仕草をされたから、



ニカーブをペロンとめくって、

「ヤーバニーヤ(日本人)だよ。バァ!」って言うと、



「ヤーバニーヤだって~~~~~!!」

って、子供たちがチョロチョロ出てきた。



丘に上ろうとしていると、

男の子が「こっちだよ、こっちだよ。」って連れて行こうとして、

 


あ、これはインドでよくある勝手にガイドして後でお金を請求されるパターンだな、と思って、



「シュクラン!!(ありがとう)マーアッサラーマ!!(さようなら)



って言って、一人で登り始めた。


丘を登り始めてしばらくして振り返ると・・・・

 


わっ!!!!シバームすごい!!

来てよかった!!!爆笑ラブラブラブラブラブラブ


と思った瞬間に、変な外国人の私を見つけた野犬たちが山の中から

「ウウウウウウウウウ。」と唸りながら出てきた。



一匹、また一匹とどんどん増える野犬たちは、私に向かって
「ワンワン!ワンワン!」

と牙を剥いて吠えてきて、怖くてそこに立ちすくんでしまった。



あの数の野犬に一斉に襲われたら、一体どうなってしまうんだろう。



犬、怖いえーんさっきの男の子についてきて貰えばよかったぁぁぁぁぁぁぁえーんえーんえーん



一瞬引き返そうかと思った。


でもここまで来たからには、上まで登ってちゃんと見たい。

だって、シバームはずっとあこがれの地だったんだもの!!



幼稚園の頃からずっと犬が怖い私だけど、ここは頑張らなくてはと、

ムムム!!むっと気合を入れて登っていった。



犬の方は見ない見ない。走らない。

吠えられてもひるまない。

あと少し、あと少し・・・・


ホッ。噛まれなかった。あーー怖かった。


うわーーーーーーーいアップすごい眺めだ~。

 

上から見た方がずっと雰囲気があるキラキラ


あ、さっきの少年が登ってきた。

 

彼は脚に車に轢かれたひどい傷跡があった。


「お父さんは?」って聞くと、地面に穴を掘って、拾った石ころを埋めて「パパ」

亡くなったってこと?


そして、予想通り「マネー。」って要求してきた。

一瞬チップをあげようかと心がぐらついたけど、



これで毎回ツーリストにたかるようになってはいけない、と思って、

「NO MONEY」ってキッパリ断ると、それ以上しつこく言われることもなかった。



私も撮ってもらった。

 

いい記念写真になった。誰かわからんけど(笑)

 

 

あー、ラクダだラブラブ

 



そんなにギューギュー引っ張らなくてもいいのに!!



シバームの子供たちは、「ハロー。」の次に「モニー、モニー!!(マネー)」だ。

 



町の中に入ってみようかな。

 



狭い路地でサッカーしてる。




この子達は石を使って遊んでた。


このヤギ達もやっぱり家の一階で飼われているのかな。



かわいい~~~~~~~~~~恋の矢


 


下から見上げる感じがいいのです。


でも、テレビで見た時の印象より、シバームの建物って意外と低い。

やっぱりテレビって上手に映すなぁ・・・


あ!!人が覗いてる。


わーーーい、ハロ~~~~!!!


女性も結構上から手を振ってくれたよ。
話に聞いていたよりずっとフレンドリーだったラブラブ



3時間ほど歩き回ってシバームを大満喫した後は、

道端で30分くらいダッバーブ(乗り合いワゴン)を待って、サユーンに戻った。



そして、ツーリストポリスへ。
サナアに帰る際のパーミットをもらう必要があるのだ。



途中あちこちにあるポリスチェックで止まる度に一枚ずつ渡さないといけないから、10枚もコピーをした。



サナアに戻るバスも予約しなくちゃ。


唯一イエメン人と同じ料金で売ってくれると言うイエメティコのバスは、明後日しか空いていない。

 

 

もう一泊して、安いイエメティコでサナアに帰るのも手だけど、



この田舎町では、女一人だといくら全身黒でごまかそうとしてもジロジロ見られて、どうも居心地がよくない。



あともう一日伸ばすのはきついなぁ・・・汗


と思い、行きと同じタイガーマークのAL-NAMERでチケットを買った。

ただし、今回は少しごねて、3200リアル→3000リアルにまけてもらった。



やっぱりイスラム圏の一人旅はちょっと疲れるなぐすん

誰かパートナーが欲しいと思い続ける今日この頃。


チューリップ黄チューリップ黄チューリップ黄チューリップ黄チューリップ黄チューリップ黄チューリップ黄チューリップ黄チューリップ黄チューリップ黄チューリップ黄チューリップ黄チューリップ黄チューリップ黄チューリップ黄チューリップ黄チューリップ黄チューリップ黄チューリップ黄チューリップ黄チューリップ黄

 

この場所でも翌年に爆弾テロで韓国人が4人亡くなっているぐすん

 

このコートとニカーブは、思い出があって捨てられなくて今も持ってる。

ちなみに、コートはハロウィンの魔女の仮装で使ったよ(笑)

 


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<本日の出費>
宿 800
朝食 250(サルタ・ホブズ・スープ)
タクシー 300
水×3 120
ジュース 70
ネギ焼き 60
ネット 55
ポテト 50
バスチケット 3000
コピー120
計 4825リアル=約2412円

 

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