2007.12.17
<本日の移動>ヤズド8:15→→14:45シーラーズ(6.5時間)
今日のバスもとってもきれいなVolvoバス
隣の女の子がパンを分けてくれたから、私はみかんをあげた。みんなやさしいな~。
今日は車内の映画がインド映画じゃなかったのもあり、殆ど爆睡
6.5時間後、シーラーズに到着。
タクシーで宿の集まっているエリアに向かおうと広い通りに出ると、
市バスのおじさんが「どこに行くの?」って声を掛けてくれて、拾ってくれた。
タクシーで10000リアル掛かるところが400リアル(5円切るくらい)で済んだ。
それにしてもイランの市バスは安いよね。
宿や他の物価はアジアの中では高い方だけど、市バスは安い。
何軒も何軒も安宿を歩き回って探していると、とっても感じのいい元気なおっちゃんに客引きされて、そこに決めた!
独房みたいだけど、机が付いてるのが気に入った一泊60000リアル=約720円
ベッドの横に付いてるのは暖房器具。
まぁイランでの宿は大体こんな感じ。
シーラーズの人たちは全く嫌なからかいをしてこないイライラしなくて済むからいいわ~。
からかわれるどころか、歩いてたら笑顔で
「Welcome to Iran!!」
って何度か声を掛けられて、とっても嬉しかった
夕食に、麺や豆が入ったクリームシチューみたいなもの(まずい)と焼きたてナンを買って宿に戻る。
今日は日が落ちた後も歩いていたけど、全く危険を感じなかった。治安が良さそう。
イラン、本当にいい国だなぁ。旅行しやすい!!どんどん好きになってきた
明日はペルセポリスの遺跡へ。楽しみ!
2007.12.18
張り切って6時に起床。
今日はペルセポリスの遺跡を見にいく!
たまにはちゃんと説明も聞いてみようと、今日は旅行会社のツアーに参加することにした。(14ドル)
同行者はドライバーのアリ、ガイドの20歳の大学生の女の子、カナダ人のフィリップ、そしてイラン人のおばさんの4人。
まずはペルセポリスの北にあるナグシェ・ロスタムへ。アケメネス朝の4つの王墓が並ぶ。
「騎馬戦勝図」馬にまたがる朝の王シャープール1世が、捕虜となった東ローマ帝国皇帝ヴァりアヌスの右手をつかむ姿
次にペルセポリスへ。ペルセポリスってなんかカッコイイ響きだけどなに?
って言うくらい、正直イランに来るまでこの遺跡のこと知らなかった!
ど~~~ん!!これがペルセポリスだ!!
あれっ?思ってたよりショボい
ダレイオス1世が紀元前518年に創建し、3代約60年にわたり建設が続けられたそう。
ペルセポリスは「ペルシア人の要塞」の意味でギリシア人がつけた名称で、
ペルシア語では「タフテ・ジャムシード(ジャムシード王の玉座)」と呼ぶらしい。
もう石柱の部分しか残ってなくて、全く原型を留めていない・・・
・・・・・以上!!!!
ガイドをしてくれた20歳の女の子と記念撮影
同じくペルセポリスに観光に来ていたイラン人の女性達と。ファッションが都会っぽくて、お化粧も派手。
スカーフもちょこんと載せる程度で髪の毛が丸見えの彼女達。真ん中はフィリップ。
私とカナダ人のフィリップは、ペルセポリスの遺跡よりもイランの今の方に興味津々。
英語が話せるガイドとドライバーアリに、ここぞとばかりに色んな質問をした。
外国人の私たちが特に興味があるのは、やっぱり厳格なイスラム教の国での恋愛事
情。
以下、ガイドの女の子に聞いた話。
☆結婚していない男女がデートをしたりすることはタブーで、見つかれば警察につかまることもある。
☆公園にもカメラが設置してあって、もしいちゃいちゃしようものなら大変!!
☆婚前交渉はタブー。結婚初夜に出血しなければ男性側から一方的に離婚できるって噂も本当らしい。
(でも実際はこっそり日本と変わらないような男女交際をしている人も居るとか。これはガイドには聞かなかったけど、イスラム圏での処女膜再生手術の話も聞くよね。)
☆結婚相手は、例えば親戚の集まりなどで気に入った相手が居たら、親が申し込みに行く。
☆不倫が見つかれば、石打ちの刑というものが未だに存在する。
(下半身を地面に埋められて、死ぬまでたくさんの人に石を投げられる公開処刑)鞭打ちの刑も。
☆同性愛は死刑。
う~~~~む。
自由な結婚はおろか、自由な恋愛はやっぱりとても難しそう。
じゃぁイランの人は他のことに関してはどう思ってるんだろう?
やっぱり抑圧されていると感じてるのかな。
ドライバーのアリは、1979年のイラン革命(イスラム革命)以前は、今よりもっともっとイラン人は全てにおいて自由だったって言ってた。
「今の若者達が徐々に変えていくと思うけど、今はイランが世界の中で敵に囲まれた危機的な状況にあることを皆わかっているから、
今は若者達もそんな自由やら権利やらを求めるより先に、生き残ることが大事だと思っている。
だから、変化は革命的に起こるのではなくて、ゆっくりと起こるだろう。
イラン政府は力によって全ての人を同じ方向に向けさせようとしている。
イランも政府が個人のことまで決めるのではなくて、日本のように自由に自分の信じるものを選ぶ権利を持ち、真の民主主義を目指すべきだ。」
でも、イラン革命は悪いことだけでもなかったみたい。
良くなったのが女性の地位向上と女性の教育。イスラム化=女性の地位が下がる、と思っていたから驚いた。
識字率もそのお蔭で急激に伸びて、大学進学率に関しては、現在なんと女性が全体の6割で男性より多い。
(医療系学部は7割
が女性!)へぇ〜!!
イラン革命前と後の女性の服装の変化↓
79年の革命以降急に変わってるね。
イランでは風紀警察(宗教警察)が街を巡回していて、女性の服装や男女交際を厳しく取り締まっている。
外国人も対象だから気を付けないとね。
楽しかったお喋り(ペルセポリスツアー)も終わって、みんなとバイバイ
あー色々と勉強になった!
一人でアザディー広場の方へ歩いていく。お腹がグーグー。
SFC!!??パキスタンにもこんなのいっぱいあったなぁ~~。
しかもアメリカと仲悪いくせにカーネルおじさん?
「ミンチのケバブ一つと、トマト一つ。」
って注文すると、
「一人で食べるの?」
「イエス。」
「ほんとにほんとに一人で食べるの??」
「イエス!!!!」
お会計はペプシと合わせて29000リアル(約340円)といつもよりかなり高く
て、
「ええええええええ???高いな。」
ってびっくりしてしまったけど、
料理が出てきて、値段が高いのも、一人で食べるのかと二度聞かれたことも納得。
ものすごい量だった!!!
大きなナンが2枚、ケバブ3本、トマト丸々3個、セロリの葉っぱとキャベツ山盛り!!でも全部食べたよ!
久し振りに、お腹い~~~~~~っぱい満足行くまで食べた
三食分くらいの栄養をとった気がする。ゲップ。
歩いて帰っていると、曲がるべきところをとっくに過ぎてかーーーーなり先まで歩いてしまい、完全に迷ってしまった。
本当に道に迷うのが得意。
でも、道を尋ねた人はみんな親切で、無事宿に戻ることが出来た。
やっぱりイランはいいなぁ
夜、ハンバーガー(もう飽きてきたなぁ)を買って宿に戻ってくる時、
たった二車線の道なのに、車通りが多くてなかなか渡れなかった。
ハンバーガー片手に、いつまでもいつまでも渡れずにいる私を見ていた白髪のおじいさんが、
「ぷりぃぃぃ〜〜ず!!」
と言って、私の腕をグイッと取って、
車を次々に手で制止しながらあっという間に私を道の向こうまで引っ張って行ってくれた。
ご老人に助けられるなんて。
ほんとイラン人には何から何までお世話になりっぱなし
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<本日の出費>
宿 60000
タクシー 10000
昼食 13000(バーガー)
バス 400
水 3000
パン×2 500
シチュー 2000
ハガキ 7000
ペルセポリスツアー 14ドル
計 95900リアル+14ドル=約2690円
宿 60000
コーン 10000
昼食 29000
ネット 15000(2時間)
夕食 5000
計 119000リアル=約1422円