2006年1月、私が29歳の頃のインドの話です。

 

 

8:30頃、誰かが私の部屋のドアをドンドンドン!!!とノックする音で目が覚めた。

 

 

ドアを開けると、クリシュナの弟だった。

 

 

「Where is my brother?」

 

 

って聞かれて、

 

 

「I don't know.」

 

 

って言って、また寝た。

 

 

起きたら色んな人がクリシュナを探してて

レストランには宿のオーナーたちが集まっていた。

 

 

ほんとにボイコットしたんだ・・・ガーン

 

 

クリシュナは一体どこへ行ったんだろう?

まさか、昨日のインド人二人に連れ去られたんじゃないかとか色々考えて心配していたら、

お昼頃にベロベロに酔っぱらって帰って来た。

 

 

「もうネパールに帰る。この町は好きじゃない。

どこもかしこもcheating, cheating, cheating, money,  money,moneyだ。

 

ローカルの人間もネパリ、ネパリ、ネパリって何なんだ!!!

 ネパールは美しい国だ!!インドみたいに人を騙したりしない!!!」

 

 

って自分の胸をグーでバンバン叩きながら言ってた。

 

 

「そんなにストレスならネパールに帰った方がいいよ。」

 

 

「YES!! TOMORROW !!!」

 

 

お酒に酔っているせいか、暴力的で同じことを10回くらい繰り返していて、

いつものクリシュナと全然違ってドン引きチーン

 

 

でも、昨日のことだけじゃないんだな、

きっとこの町に来てからずっとネパール人だと言うことで見下され、

差別されて嫌な思いをしてきたのが積もりに積もって爆発してしまったんだね。

 

 

お昼はトモくんと三人で何度か行ったすっごく美味しい食堂でビリヤニを。最高!

 

孤児院に最後の挨拶に行って、ムトゥにもバイバイを言いに行った。

マハーバリはあちこちで友達が出来てすっごく楽しくて充実してたな~爆  笑

 

 

あ〜連日の歩き過ぎで足首が痛い。

マッサージをしてもらったら良くなるかなぁ。

 

 

歩いていると

“アーユルヴェーダフットマッサージ”の看板を掲げている所があった。

 

 

アーユルヴェーダか、良さそうだな。やってもらおうっと音譜音譜音譜

30分100RS(約250円)だった。



そこはおじさんが自宅の一画でやっている小さなところだった。

 


お香のいい香りが漂う薄暗い部屋の中でベッドに寝かされた。

まさかセクハラはされないだろうね???

 

 

おじさんは始める前になにやらブツブツ言いながら神様にお祈りを捧げている。



ふむふむ、なんだか本物っぽい。
壁にもちゃんとマッサージ師の認定証みたいなのが貼ってあるし。



と、期待していた。



ところが始まってみると全くもって気持ちよくない。

 

 

ツボも全部外してるし、力加減もゆる過ぎて一体何をやってるのかわからないくらいだった。

オイルを塗って撫でているだけみたいな。

 


「うわー、はずれだーチーン」と思いながらも目を閉じて仕方なくされるがまま。

 

 

なんだこれ、早く終わんないかな~~~。と思っていたら、突然

 

 

チクチクッ。チクチクチクッ。

 


足の裏に刺されるような痛みが走った。


「イテテテッ!何っ????」

 

 

と思わず起き上がって見ると、

 


なんと、おじさんが私の足の裏を

シャープペンの先でプスプス突いているではないか!!ゲッソリ



はーーーーっ!!???

 


気持ちよくない上に、シャープペンで突くなんて!!!

腹が立ってきて止めてくれと訴えた。

 


するとおじさんは、

 


「おっ、ソーリーソーリーお願い

 


まるで


「ちょっと思いつきでシャープペンで突いてみたけどやっぱよくなかった?ごめんごめん。あはは。」

 

 

てな態度。


おじさん、絶対ニセモノだろ~~~!!

下手くそ~~~~!!!ムキーッ

 何がアーユルヴェーダだ!!

 

 

宿に戻ると、まだクリシュナはベロベロで愚痴を言いながらポロポロ泣いていた。

 

 

元々英語が片言で何言ってるかわからないことがあるのに、

今日は呂律も回らずますます理解出来なかった。

 

 

宿のオーナーはボイコットをしたクリシュナに対してカンカンで、

クリシュナもブチ切れてたから大モメになってしまった。

 

 

オーナーの息子に

 

 

「警察を呼ぶぞ!!」って言われて、

 

 

「ノープロブレム。」

 

 

ってクリシュナが答えたら、

 

 

「いいのか?お前はネパリだから警察を呼んだら大変なことになるぞ!!」

 

 

やれやれまた面倒なことになってきたぞ。

 

 

クリシュナには、

 

 

「もうこれ以上問題を起こさない方がいいよ、落ち着いて。もうネパールに帰ればいいよ。」

 

 

と言い、インド人オーナーには

 

 

「もう少し彼に優しくして。」

 

 

って言うと、

 

 

「こっちは毎月給料払ってんだ!!こんな風にお店をほったらかして飲んでる方が悪いだろう!!!!」

 

 

・・・へ????ポーン

 

 

クリシュナに給料払ってる??雇われなの??

 

 

あれれ?クリシュナは自分がレストランのオーナーで、

お給料は貰ってないって言ってなかったっけ??(笑)

 

 

話が噛み合わない。

英語が出来ないせいで誤解が生じた?

それともかっこつけたかったの???

 

 

考えてみたらそうだよね、いくら宿の中に入ってるレストランだからって、

もしクリシュナがオーナーだったらレストランを開けなくても

宿のオーナーに文句言われることはないもんね。

 

 

おいおい、オーナーでもないのに私にただで色んな物を食べさせてたのか笑い泣き

めちゃくちゃだな。

 

 

私の出発の時間が近付いていた。

もうパッキングしなきゃ。

 

 

その後クリシュナはオーナーに殴りかかったらしく、

私がバックパックを持って下におりた時には、辺りは騒然としていた。

 

 

もう知らないアセアセ

 

 

苦笑いしながら様子を伺っていたカシミリのアリフにお別れを言い、

握手をしてバススタンドに向かった。

 

 

マハーバリでいつも一緒に遊んでたトモくんとクリシュナも見送りに来てくれたけど、

クリシュナと別れることは全く寂しいと思わなかった。

 

 

本当にいっぱい優しくしてもらったけど、

今日のベロベロに泥酔した彼、暴力的な彼を見てドン引きしたし、

一体本当の姿はどっち??うーん

 

 

チェンナイに向かうバスは激混みで、とても耐えられないと思って、

バスで20RS(50円)で行けるところを600RS(1500円)払って

オートリキシャで行って貰うことにした。

 

 

とってもいいドライバーさんだったから、

安心して後ろでグーグー寝てるうちにチェンナイセントラル駅に到着した。

二時間半もオートに乗ったの初めてだな。

 

 

全然美味しくないアルーゴビ(じゃがいもとカリフラワーのカレー)を食べて列車へ。

 
行き先は、私の第二の故郷コルカタドキドキ
あー楽しみ音譜音譜音譜

 

私の下の段には日本人の女の子が乗って来た。

滅多にないことだから嬉しくて声を掛けたら露骨に無視されたガーン

 

 

もしかして耳が聞こえないのかな?と

何度か話し掛けてやっと返事が返って来たけど、受け答えは超ぶっきらぼうで、

こんなに感じの悪い旅行者には初めて会ったと思った。

 

 

この子と32時間一緒になるのか・・・笑い泣き

と思っていたら、しばらくすると打ち解けて来た。

 

 

どうやらインドで散々嫌な目に遭って

精神的に参ってしまっていて、一刻も早く出たいくらいインドがダメなそうだ。

 

 

なるほど、だからあんな態度だったのか。

私にもそういう時あったもんな・・・

 

 

マハーバリでは毎晩夜更かししてたから今日は久し振りに早く寝よう。

おやすみ~~~。

 

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