再投稿です。読んだことある人ごめんなさい
２０１０〜１１年の話です。
世界一周中にお付き合いしていた彼と別れた後、
私はずっと最悪な精神状態が続いていた。
保育園で可愛い子供たちと一緒に過ごして
いる時間だけは、何とか穏やかな気持ちで
居られたけど、
家に帰ると落ち込みが酷くて、
夜中に悪夢を見て何度も何度も目が覚めたし、
彼に対する怒りと憎しみが強すぎて、
自分の心をコントロール出来ず苦しくて仕方がなかった。
余りにも辛すぎて、催眠療法をやってる所
に連絡をして、
「彼に関する記憶だけ消せないか」
って相談したくらい（笑）
「出来るけどお勧めはしない。」って言われて止めたけど、
本当にそんなことできるのかな？？？
あの時もし変な宗教団体に連れて行かれて
「この壺を買えば苦しみから救われる」
って言われてたら、引っ掛かってたかも！
辛抱強く話を聞いてくれる友達、
会って励ましてくれる友達は沢山居て、
その存在にとてもとても助けられてはいたけど、
それでもなかなか抜け出せずにいた。
まだ東京に来て新しい仕事を始めてから
一年しか経っていなかったけど、
一度リセットしなければダメだと思って、
一旦３月末で保育園の仕事を辞めることにした。
園長先生の方針と私の考え方が全く合わな
かったことと、英語を使える環境じゃなか
ったことも退職の理由だった。
卒園式だけは出ることを条件に有給消化
させてもらうことになって、
３月１５日までが私の勤務日になり、
あと数日でおしまい、という所で東日本大震災が起こった。
地震が起こったのはお昼寝後で、私は２歳
の女の子と男の子をトイレに連れて行っていた。
どんどん激しくなっていく揺れの中で子供
を抱きしめながら、
震度７のど真ん中で阪神大震災を経験した
ことのある私は、
「あの時よりはまだ弱いからまだ大丈夫
だな。ビルが崩れることはないな。」
と冷静に思っていた。
揺れが収まった後は、２歳児２人を両脇に
抱えて保育園のあったビルの５階から下の
広場まで避難した。
保育園では月に一回避難訓練をしていて、
私も既に１１回訓練を経験していた。
「月一回って多いなぁ。」って思ってたけど
小さい子でも
“地震だ～の声の後は机にもぐって、
机から出たら下に降りる”
と言うことをしっかりと理解していて、
子供たちの動きは慣れたもので、素晴しく落ち着いていた。
子供たちの動きは慣れたもので、素晴しく落ち着いていた。
訓練ってやっぱり大事なんだって痛感した。
しばらくして園長から戻りましょうの指示
が出て、また二歳児を抱えて５階まで階段
を上った。
阪神大震災の経験から
「余震が来るから靴は履いたままでいいと
思う。」と私が主張したのに無視され、
またすぐに大き目の余震が来た後
また子供たち全員に靴を履かせて、
また両脇に２歳児を抱えて一階まで降りた。
また両脇に２歳児を抱えて一階まで降りた。
その日は、保護者がお迎えに来られなかっ
た数人の園児と一緒に保育園に泊まった。
バックパッカーは停電にも断水にも慣れて
るからこういうとき強いと思う。
私もインドやアフリカではバケツ一杯の
お湯で髪を洗い、シャワーしてたもの。
震災後水が止まるかもって話で、
バケツに水を溜めてる時、私が
「おしっこなら３～４人くらい溜めて流せ
ばいいんじゃない？」って提案したら、
全員にドン引きされた
なんで？みんなナイーブ過ぎだよ。
水がないって言ってるのに！
福島のメルトダウンが報じられると、
フランス人の先生は３末の退職を待たずに帰国し、
彼の代わりに４月から働く予定で研修に
来ていたアイルランド人も挨拶一つないまま消え、
卒園児の担任のインドネシア人の先生は、
突然消えて大阪に避難していた。
外国人はそれが許されるからいいよね。
そんなこんなであっという間に退職の日
がやってきた。
本当は退職後はしばらく大好きなインドに
行こうと思っていたけど、
あんな大災害が起こってしまって
とてもそんな気分にはなれなかった。
阪神大震災の時に沢山のボランティアの
人に助けてもらった恩返しをしたいと言う
気持ちはあるものの、私も放射能が怖い。
余震が何度も続いて、親が心配して何度も
電話を掛けてきて
「落ち着くまで神戸に戻ってきたら？」
「落ち着くまで神戸に戻ってきたら？」
と言う。
でも、このまま神戸に帰ってしまったら
後悔する気がするし・・・
毎日テレビで東北の惨状を見ながら
西に行くか東に行くかずっと迷っていた。
そんな時、友人があるNPOをmixiで
紹介していたのをきっかけに
私も参加してみる決意をした。
続く
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