神経細胞とPCの基礎 | 元IBMerが語る現代文明論

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【神経細胞とPCの基礎】

PCが苦手という人の原因は、
ここにあります。



【記憶の種類】

記憶の種類には、以前にもちょっ
と書きましたが、3種類に分類さ
れます。

1:感覚記憶
2:短期記憶
3:長期記憶

感覚記憶が時間的に一番短くて、
「あっ、痛い」というやつ。

短期記憶は、例えば、電話番号を
聞いて、紙にメモするまで覚えて
おいて、書いたら忘れてしまうと
いうようなもの。

長期記憶は、これが一般的に記憶
と呼ばれているもので、英語の単
語を記憶したり、昔見たテレビの
話をしたりということ。


普通に生活する場合、この3種類
の記憶方法を組み合わせて使って
います。

記憶は、一般的に感覚記憶から、
短期記憶を経由して、長期記憶へ
定着されます。


この中で、一番脆弱なのが、短期
記憶です。

なにかやりかけの途中で声をかけ
られて、忘れてしまったとかある
と思います。


【神経細胞の構造】


神経細胞は、樹状突起と呼ばれる
枝が多数、また軸索と呼ばれる長
い枝が出ています。

この軸索から信号が入り、神経細
胞中心へ向けて電位変化という形
で伝達されます。

この伝達速度は、40~60m/秒で
音速より、だいぶ遅いことになり
ます。

神経細胞の間は、シナップス結合
があり、アドレナリンやノルアド
レナリンなどによって興奮が化学
的に伝達されます。

アドレナリンは、電位を高くした
状態で伝え、アセチルコリンなど
は、抑制します。


これらの伝達物質の過剰や不足が
精神疾患に関与することが知られ
ています。

例えば統合失調症はドーパミンの
過剰が,そううつ病はノルアドレ
ナリンやセロトニンの過剰(そう
状態)や不足(うつ状態)が主な
原因と疑われています。


つまり、神経細胞はコンピュータ
で使用されている論理回路と同じ
働きをしています。

この働きを上手にコントロールす
ることで、記憶力を効率よく使う
ことができるのです。


【なぜPCが苦手か】


もう気づきましたでしょうか。

PCが苦手な人は、この記憶の種
類の使い方と、神経細胞の使い方
に問題があるのです。


なぜなら、パソコンの操作には、
一時的に記憶しておきたいことが
大量に発生します。

この、短期記憶を使っている間は、
他のことに短期記憶を使うことが
難しくなります。

なにかに集中しているときに、声
をかけられたりするとイライラし
たりする状態ですね。


この短期記憶を使う量を減らせば、
各段に快適になり、PCも楽に使
えるようになります。


【苦手を消す】


では、この短期記憶を使う量減ら
すにはどうすればいいでしょうか。

一番に思いつくのは、長期記憶、
つまりシッカリ記憶してしまえば
いいということでしょうが、学生
時代に英単語で苦労されたように、
そう簡単に覚えることができるも
のではありません。

ここも、アプローチが間違ってい
るところではあります。


逆に、短期記憶を感覚記憶の側に
押し出してしまえばいいのです。

別の言い方をすると、体外記憶で
す。

人類は、歴史的に文字の発明によ
ってこれを実現してきました。


文字ができる前は、長大な伝説を
人の記憶に頼って伝えてきました。

日本で言えば、古事記の物語が文
字として記録された瞬間です。


あなたがPCを使う時もこれを行え
ばいいのです。

PCの設定をお仕着せの設定では
なく、見える状態にすれば、各段
に簡単になります。


覚えることをやめて、見れば判る
状態にすれば、簡単になるのです。

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