<夏の高校野球>決勝見どころ 吉田対大阪桐蔭打線

毎日新聞

<夏の高校野球>決勝見どころ 吉田対大阪桐蔭打線
金足農のエース右腕・吉田
 大阪桐蔭の強力打線を金足農のエース右腕・吉田が4点以内に抑えられるかが勝敗の分かれ目だ。大阪桐蔭は準決勝で右腕・根尾を温存できており、送りバントを多用する堅実な攻めの金足農が根尾から大量点を奪うのは難しい。準決勝で134球を投げ、今大会全5試合に完投して2日連投になる吉田は疲労が懸念されるが、ピンチに最少失点で切り抜けられるか。5試合7失策の守備陣が鋭い打球でもアウトにすることも不可欠だ。

【金足農―日大三】八回、笑顔を見せながら投球する金足農の吉田=阪神甲子園球場で2018年8月20日、渡部直樹撮影
【金足農―日大三】八回、笑顔を見せながら投球する金足農の吉田=阪神甲子園球場で2018年8月20日、渡部直樹撮影
【金足農―日大三】八回裏日大三2死一、二塁、中村を三振に仕留めて叫ぶ金足農の吉田=阪神甲子園球場で2018年8月20日、渡部直樹撮影
【金足農―日大三】八回裏日大三2死一、二塁、中村を三振に仕留めて叫ぶ金足農の吉田=阪神甲子園球場で2018年8月20日、渡部直樹撮影

 大阪桐蔭は3本塁打の藤原、2本塁打の根尾の中軸に加え、準決勝で3安打の1番・宮崎や2安打2打点の6番・石川ら切れ目がない。対応力も高く、序盤から吉田の高めの直球の見極めができれば、早々に攻略してワンサイドの展開もあり得る。【安田光高】

 ◇崩すのは容易ではない

 大阪桐蔭・西谷浩一監督 吉田君は体力、ハートの強さ、クレバーさを兼ね備えている。崩すのは容易ではないが、乗り越えないといけない。

 ◇全員でしっかり守る

 金足農・中泉一豊監督 吉田の調子がいいことを願っている。全員でしっかりと守りたい。打線はつないでいかないと、得点には結びつかない。

優勝旗を秋田に持って帰ってもらいたい。県民と秋田に縁のある方に勇気と希望をもたらして欲しいです。