こんにちはニコニコ


先週、東京国立近代美術館工芸館にて開催中の「インゲヤード・ローマン展」の展覧会の模様をアップしました。記者発表でのインゲヤードさんのお話を中心に、会場の一部をチラリとご紹介していますので、すでに行かれた方にも、まだの方にもお楽しみいただけたらと思います。

 

さて本日は、インゲヤードさんのインタビューをアップしました!

新しい素材があると、「その可能性を探って発見していくのが面白い」というインゲヤードさん。少女のような眼差しの向こう側にある、あくなき探求心、そして強い好奇心は、彼女の原動力となっているようです。

▼こちらからどうぞ!

【特集】日常の中にいつまでも変わらない輝きを生み出す インゲヤード・ローマン インタビュー
 



ここからはこぼれ話を少し。

日本に特別な思いを寄せるインゲヤードさんは、1982年、子供たちを連れて、家族で旅をしている途中で日本に立ち寄ったエピソードを記者発表会で話してくれました。

「まず、物価が『高い!』と感じましたね(笑)3日間の滞在の予定で、はじめはとても辛かった」と微笑むインゲヤードさん。でも、気づいたら5週間も日本に居てしまったとか…!そのあと行こうと思っていたアメリカを駆け足で移動することになったそうです。
 

「私はミリ単位にこだわったものづくりをやっていたけれど、それが周りに理解してもらえなかった。でも、日本はそれをやっていたし、その技術を知っていた」と、日本のものづくりの姿勢に、とても励まされたそうです。「スウェーデンでは孤独だけど、日本でできるのであれば、いつか母国でも実現できる日が来るはず」と信じていたインゲヤードさん。母国スウェーデンで、そのインゲヤード・スタイルを貫き、数々の美しい作品を生み出してきました。
 
多忙なインゲヤードさんは、記者発表の後すぐにインタビューが何社か入っていたのですが、そのトップバッターが筆者でした(汗)

「90年代後半、日本で見たインゲヤードさんの水差し(スクルフ社製)との出会いがあって、こんなにシンプルで無駄のない美しいものを作る人、そんな人を育てた国は一体どんなところなんだろう?というところから、北欧に興味を持ち、今現在、北欧区でいろんなことを紹介しているんです」とインゲヤードさんに駆け足で打ち明けたところ、「素敵なエピソードをありがとう。それならもっと早く会えても良かったのに!」と大変喜んでくだいました。

最後の最後まで、「本当に、そのお話、聞けてよかったわ。スウェーデンに来たら連絡してね。私の工房へいらっしゃい」と言ってくださり、やっとお会いできた興奮と感激で帰り道の景色が涙で滲んだことは内緒です(笑)
 
ただ一つ、訂正しなければならないことが・・・!

私が恋焦がれたインゲヤードさんのガラスの水差し私が力説していると、「あれは本来、ビネガーを入れるものなのよ」とにっこり。

・・・な、なんと・・・ずーっと水差しだと思っていたのに・・・(確かにコップ部分がない)。
「まあ、なんでも入れていいように作っているけどね」とフォローしてくださいました。ちなみに、そのビネガーを入れるガラス器はいまだ現行品として作られています。(※今回の展示にはありません)

インゲヤードさん、ありがとうございました!
ああ、すぐにでもインゲヤードさんを訪ねたい・・・!(※注:ストーカーではありません)

そのインゲヤードさんは、10月19日より開催されるデザイン&アートイベント「DESIGNART TOKYO」で再び来日される模様です!


▼インタビューはこちらから!

【特集】日常の中にいつまでも変わらない輝きを生み出す インゲヤード・ローマン インタビュー


 

「インゲヤード・ローマン展」は、東京国立近代美術館工芸館にて12月9日まで開催中!

日本・スウェーデン外交関係樹立150周年

インゲヤード・ローマン展

会期:2018年9月14日(金)~2018年12月9日(日)

会場:東京国立近代美術館工芸館

開館時間:10:00~17:00 ※入館は閉館30分前まで

休館日:月曜日

http://www.momat.go.jp/cg/exhibition/ingegerd_2018/