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第二次世界大戦中、ノルウェー国王・ホーコン7世が歴史に残る重大な決断を下す運命の3日間を描いたノルウェー映画『ヒトラーに屈しなかった国王』が、いよいよ12月16日(土)より、シネスッチ銀座ほか全国順次公開となります。

劇場公開にさきがけ、エリック・ポッペ監督が来日。制作裏話をはじめ、見どころ、次回作についてまで、エリック・ポッペ監督に直撃してきました!映画界に物申したいこと、映画に対する情熱も熱く語ってくれましたよー。(結構バッサリと!)


▼インタビュー記事はこちら!
【特集】大きな挑戦だったのは「正しく撮る」ということ――映画『ヒトラーに屈しなかった国王』エリック・ポッペ監督インタビュー



紛争地域に赴く元報道カメラマン出身という異色な経歴を持つエリック・ポッペ監督。聞けば聞くほど、興味深い話が出てくると関係者の方もおっしゃっていたのですが、王室をはじめ、ノルウェーの著名人ともお知り合い。もう紛争地域には行くことはないのかと尋ねたら、「うーん、半々かな」と。今でも、映画撮影の合間に、紛争地域を訪れているのだとか。

お気に入りのシーンをたずねたとき、「うーん、難しいな。オープニングの・・・いやいやジョークだけど」と、超真顔&超高速一人ツッコミ(笑)通訳さんもこの部分はスルー。ちょっとツボでした(笑)
 

ノルウェーのホーコン7世の兄は、当時デンマーク国王で、デンマークはドイツに従うと決断し、ホーコン7世はドイツに従わないと兄弟で違う決断しました。従わないともっと酷いことになると、当時、ホーコン7世の決断に対して反対意見の人もいたのかどうかを尋ねると、「反対した人はやっぱりいたと思う。超大国ドイツに宣戦布告なんてしたくない。戦争もしたくない。戦争は怖いと思っていましたし。国王もそう思っていた。当時は政府をはじめ、国中が本当に混乱していて、何をどう判断して良いのかがわからないほど、とにかく混乱していたんですよね」とポッペ監督。
 

そんな混乱状態な中、ドイツに従わないという決断を下した国王。その後ノルウェーを去ることになり、イギリスに渡りますが、「祖国を捨てたわけではない」と、イギリスから国民に絶えずエールを送り続けたとか。国王をはじめ、王室は国民と非常に近い距離にあるノルウェー。一個人としての国王やその家族の内面も感じ取れる、時間をかけて丁寧に描かれた『ヒトラーに屈しなかった国王』は、12月16日(土)公開です。

 

最後に、ノルウェー語で「どうもありがとう」の意味の「Tusen Takk!」と言ったら、にっこりとTusen Takkを返してくれました。監督、ありがとうございました!次回作も楽しみにしています。

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【特集】大きな挑戦だったのは「正しく撮る」ということ――映画『ヒトラーに屈しなかった国王』エリック・ポッペ監督インタビュー

 



ヒトラーに屈しなかった国王
出演:イェスパー・クリステンセン、アンドレス・バースモ・クリスティアンセン、カール・マルコヴィクス
監督:エリック・ポッペ「おやすみなさいを言いたくて」  
製作:ピーター・ガーデン「メランコリア」「ドッグヴィル」  
2016/ノルウェー/ノルウェー・独・デンマーク・スウェーデン語/136分/DCP/
配給:アット エンタテインメント

(C)2016 Paradox/Nordisk Film Production/Film Vast/Zentropa Sweden/Copenhagen Film Fund/Newgrange Pictures


12月16(土)より、シネスッチ銀座ほか全国順次公開