観てきました。









私はこの作品の小説の方を読んでいないので、全く内容を知らずに、予告だけを見て、「どんなストーリーなんだろう?」って楽しみにしてました☆


流れてくる映像が妖艶でとっても綺麗で、ビリー・アイリッシュの主題歌がすごくマッチしていて…本編はもちろん大事だけど、やっぱ予告って重要だなと思います。


どれだけ美味しい料理でも、見た目が良くないと食べる気がしなくなりますもんね。

ハウス・オブ・グッチも予告ですごくそそられました。




 

主人公は毎日に退屈している虚無的な大学生「私」、彼の恋と破壊の物語です。


永瀬廉くん演じる「私」の何も感じていないかのような無機質な瞳…冒頭の大学の構内のシーンでまず引き込まれました。


しかし、そんな彼の空虚な日々は、同好会で出会った妖艶で聡明な「先輩」(池田エライザ)、そして、学内や街中でささやかなイタズラを仕掛け続ける「黒服」(柄本佑)によって煌めき出します。


しかし、圧倒的なカリスマ性を持つ「黒服」とそこに集う孤独な同志たちは次第に過激になっていき…。


少しずつ、すれ違っていく「先輩」や「黒服」との関係。


始動する真夜中乙女戦争=東京破壊計画の中で、「私」の物語の行き着く先は?




ぶっちゃけね、私は昔から好奇心旺盛で、世の中まだまだ面白いことがあるから探そうという思考回路なので、この主要キャラ3人が持っている無気力感、虚無感、破壊衝動などはよく分からない人なんですよ。


でも、自分と違うタイプの人たちだからこそ、何をどう考えて生きているのか…とても興味深いのです。


終盤の「私」と「先輩」、廉くんとエライザさんのシーンは本当に美しくて、若さ故に紡ぎ出される苦しみの言葉たちが生きて見えたなと思いました。


あと「黒服」…カルト集団ってこうやって大きくなっていくんだっていう過程が分かりやすく描かれていて、少し怖くもありました…。


ちなみに、「私」と「黒服」が最後に対峙するシーンはめちゃめちゃ妖艶でカッコ良かったです!