知人から生物学者の福岡伸一さんと漫画家の五十嵐大介さんがコラボレーションした絵本をおすすめされたので読んでみました
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物語は小川の流れる土手で、ホタルの幼虫を見つけた少女と父親らしき人物との会話から始まります。持ち帰って光るホタルを見てみたいという少女は、ホタルの幼虫は何を食べているのだろう。その餌は何を食べて生きているのだろうと疑問を持ちます。実に教育絵本らしい展開
てっきり、ホタルの飼育日記かと思ったのですが。。
月日がたち女の子は高校生になり大人になり、小川のあった土手はコンクリートで固められた護岸になっていきます
50歳以上の世代なら、子どもの頃の風景がいかに自然が多かったか、そして大人になるにつれ、その風景がどうなったか思い出すことができます
結末はぜひ読んでいただきたいのですが、読むにつれ自然が織りなす壮大な物語に鳥肌がたってしまいました。父親らしき人物の静かで力強い言葉と、繊細で躍動感のある絵がとても美しくて、ページをめくることがなかなか出来ませんでした
対象年齢は小学3年生からなんですが、自分が子どもの頃に読んでたら一生忘れられない本になると思います
福音館書店から出版されている「月刊たくさんのふしぎ」2022年7月号に掲載
https://www.fukuinkan.co.jp/search.php?magazine=7
(バックナンバーはネットからは購入できないようですが書店にて取扱いできるようです)
1985年からの月刊誌だったなんて、全然知りませんでした。。
毎月色々なテーマを扱っているようで、子どもから大人まで楽しめそうですね