打ち明け話のヒミツ

打ち明け話のヒミツ

アニメと野球とお絵描きに興じるドラマーの思いの丈を吐き捨てる場で大体合ってます。

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放置してましたがnano.RIPEの新譜を聴いて書かずにいられなくなったのでここに語りの場を設けさせていただきます。文字編集も鬱陶しいので編集無しでいきます。


また、激しくネタバレになるので見たくない人はここで戻ることを推奨します。


では、いざ。










nano.RIPEが新譜「七色眼鏡のヒミツ」をリリースしました。正確には発売は明日ですが入荷日は今日なので手にすることができた次第です。


今回はその全楽曲の感想のようなものをひたすら喋るので誰も得しません。ご理解ください。




01.こたえあわせ
アルバムのリードトラック。PVも作られているのでワンコーラス分は事前に聴いていました。その時の印象は「彼らも変化を跳ね除けなくなったな」だった。リアルワールドの時とはまた違った変化、具体的には打ち込み系の上物が増えたことが、今回のアルバムの色を表している。
曲はみんなで歌えるようなコーラス強めのミドルポップ。シンプルに明るい、と思ったが後半からラストまでの流れはカタルシスに尽きる。リードトラックにこれを選んだ意味が少しわかった気がした。




02.透明な世界
知る人ぞ知るアニメ「グラスリップ」のエンディングテーマに起用された、真っ直ぐをそのまま曲にしたようなスピーディーなポップナンバー。何も難しいことはせず、シンプルを貫く様もとても彼ららしい。歌詞のきらびやかさもあって、若々しい名曲なのは間違いないのだが、アニメはどうしてああなった。僕は一生許さない。




03.スノードーム
インディーズ時代の曲の再録。僕はこの曲はインディーズ曲の中でもかなり好きな方だったため、再録が嬉しすぎて跳び跳ねて膝を痛めました。
雪をというよりは、閉鎖された世界を表現していて、歌メロの明るさとのギャップに震える。コードとドラムの圧迫感がそれを助長している。少なくとも楽しくはなれないけど、落ち込みたい時には絶対聴くべき。




04.ルーペ
前に伊藤かな恵さんに提供された楽曲のセルフカバー。構成は王道のバラードで、メロディも伸びと広がりがあって、歌詞は大切なことだけを言葉にしている。
ラブソングのテイストなんだけど、きっと言いたいことは、好きではなく、大切にしたい、ってことなんじゃないかと、歌詞を読んでて思うのです。




05.4分間
こちらは前曲と違い、キュンとくるようなラブソング、だと思っている。最後の一節「ありふれた愛を歌うくらいならば 触れるだけの口づけをただしていたいな」とか超名リリックじゃない?
時間を曲名にすることで想像と解釈を沸かせることができるのが彼らの凄いところ。15秒とかね。曲の時間も4分間。15秒はさすがに15秒ではないけども。




06.神様
僕がこのアルバムを聴き終えた時、最も心に残ったのがこの曲です。
鈴鳴りとピアノが響くパワーバラード。構成は相変わらずシンプルで、ただとにかく衝撃だったのは「神様」の表現力。アレンジ効果もあるだろうけど、佐々木淳は天才だなと改めて思い知った。
この曲を聴いて僕は泣きました。とにかくこれは聴いて欲しい。




07.アポロ
突然の打ち込み強めのバリバリのダンスナンバーが来て戸惑ったのは僕だけではないだろう。
サビもグッナイを繰り返すだけ。ひたすら月という言葉を連発し、確たるグルーヴを作り上げている。彼らの変化というならこの曲はまさに象徴。ライブで見てみたいな。




08.パラレルワールド
来ましたね。ライブ前提のハッピーな楽曲が。タイトルの時点でリアルワールド枠かなと思ってました。
手拍子と軽快なギターが紡ぐ彼らなりのロックンロールは、確かに聴いててとても楽しい。
だが歌詞は4分間に繋がる部分があって、パラレルワールドの女の子が大丈夫だって明るく言うんだけど、4分間の男の子はそれでも心が揺れている。そう考えるとエモい。




09.絶対値
透明な世界のカップリング曲。恐らくこれとこの次の曲が、彼らの演奏面での真骨頂。複雑に絡み合うリズム隊と、それに乗っかるメロディのバランス、疾走感は嫌でもテンションが上がる。
歌詞はとてもきみこさんらしい。空ときみを必ず頭に持ってくるサビとかまさに。




10.嘘と月
ウソツキの歌。これも演奏が派手で難しい。でも決して乖離していない。
この曲に僕は胸をズタズタにされました。前作に収録されてる痕形という曲もまさにそうだった。心に突き刺さって、そのまま引っ掻き傷を残すようなメロと歌詞。これも落ち込みたい時に聴きたいやつ。「悪夢から醒めたんだやっと 優しい嘘なんてあるわけがないだろう」で吐血した。




11.ラルミー
インディーズ時代の曲の再録。8分の6拍子に乗せた、暗さ全開の歌詞が当時の彼らの姿を思い起こさせる。見てねーけど。
絶対値からここまでの流れは、前半にあった瑞々しさや新鮮な印象を完全にぶち壊している。彼らがどんなバンドで、どんな音楽をやっていて、その上での今があるのだと。この強引な部分も変化の1つかもしれない。




12.ホタル
これは誰もが知る「スピッツ」の名曲のカヴァー。曲の説明はいらないだろう。
僕はぶっちゃけ彼らの曲が聴きたいのであって、カヴァーは他のとこで聴かせてくれとすら思ってましたが、考えを改めさせてください。こんなに原曲の良さと彼らの良さの釣り合いのとれたアレンジはそうそうできやしない。普通に聴ける。世界観が似てるからというのもあるのかな。




13.空飛ぶクツ
というタイトルのEPをインディーズ時代に出していた彼ら。今回は曲として独立していて、そして何より明るい曲。
これまでの数曲で作ったどんより感を吹き飛ばし、それこそ空を飛べそうになるくらい跳ねた音。暗いと見せかけて実はメチャクチャ前向きな歌詞。これをラスト一個前に持ってくるあたり、さすがの一言。




14.有色透明
しっとりとしていて、バンド色の最も抑えられた癒し系の楽曲。子守唄みたい。
曲自体も短めで、歌詞も短い。打ち込み音がメインで、思ってたのと全然違った。
それなのに拒絶とか一切ないし、むしろこれがアルバムの〆で幸福すら感じている。絵本のような13曲の余韻をしっかり持たせつつ、それじゃあおやすみ。眠くなってきたな…。




といったように感想をばーっと語ってみましたが、本気出したらここのドラムがとかベースがとかなんか色々言い出してべらぼうに長くなる上寝れなくなるので、このくらいにしましょうか。


最後ちょろっと言ったように、今回はまるで絵本のようなアルバム。すべてが繋がっていて、景色が思い浮かんでくる。打ち込み、アレンジ依頼、カヴァーといった新しい事への挑戦が色濃かったけど、彼ららしさも損なわれていなかったし、名盤と言ってなんら差し支えはない。


よければぜひとも聴いてみてほしい。そんで語り合いましょう。お酒でも飲みながら。


ではこれにて。おやすみなさい。