ケンシロウにそれなりの技の切れを見せたアミバであったが、本気を出したケンシロウの相手ではない。
アミバにはケンシロウの拳が早すぎて全く見えないのである。
アミバは焦った。
そして、天才にはあるまじき卑劣な行為に及ぶ。
女性を盾にしてケンシロウの背後を取り、秘孔「戦癰」を突いたのである。
秘孔を突かれたケンシロウは身動きが取れなくなり、アミバの木人形(デク)にされそうになる。
そこに現れたのが南斗水鳥拳伝承者レイであった。
レイはケンシロウにその男がトキではなくアミバであることを告げる。
アミバはかつてレイと同じ南斗聖拳を学んだ男であった。
「とったあ!!」「これできさまはもうおれの木人形だ!!」
「フフ・・・ではどこの秘孔から試してみるかな・・・」
「ケン・・・その男はおまえの兄トキではない!!」
「媚びろ~!!媚びろ~!!おれは天才だファハハハ!!」
(「北斗の拳」原作より抜粋)