いつまで経っても…あたしのままで

本日の撮影、無事に終わりました

スタッフの皆さんは、あたしより早くスタジオ入りして、この後も片付けなど…

本当に有難うございます

皆が、こんなに頑張ってくれてるんだから…絶対にいい物が出来る

情報解禁の日を楽しみにしていて下さい

今日は、早朝からの撮影だったから…

東京で仕事のあったパパが、スタッフの皆さんに差し入れを持って顔を出してくれました

丁度、甘い物が食べたかったから…美味しかったよ～

有難うパパ

そして、撮影が終わり…スタジオの近くにどうしても行きたい場所があってね

走って行って来ました～

昔、全日本女子プロレスの寮に住んでた時に全然、お金が無くて

いつも、いつも育ち盛りだからお腹が空いててね

食べ物を買うお金もろくに無くて

そんな時に、事務所の近くにあった上原商店って古いお店のおじちゃんとおばちゃんが、本当にあたしを可愛がってくれてね。

お店の物をお腹空いてるんだろう食べなさいって、いつもあたしにおにぎりやパンをくれてね

食べられない時代を、支えてくれた恩人のおじちゃんとおばちゃんに、せっかく近くに来たんだから 会いたくてね

飛んで行ったのよ～

お店の電気が点いてたから…

おじちゃん、おばちゃん、こんばんわ～って、お店に入った瞬間

おばちゃんが…

わーーーーーーーっ会いに来てくれたのかい嬉しいよ～

そう言って抱きついてくれた後に…

なんと…おばちゃんが

お腹空いてるんだろう～ おばちゃんが作った天ぷらがあるから持って行きな。

そう、甲斐甲斐しく動き始めたおばちゃん

あたしの顔を見た瞬間に、天ぷらを掴み始めた、おばちゃんを見たら…

もう、涙が止まらなくなっちいました

大丈夫だよおばちゃん。おばちゃんの顔を見に来ただけだから…

そう言ったら…

なに、遠慮してるんだよ。バカだね～食べなさい

おばちゃんの天ぷらが美味しいのは知ってるだろう食べな、食べな

おばちゃんの中では、いつまで経っても…あたしは、昔のあたしのまま

普通なら、テレビに沢山出てるから稼いでるんだろう

とか…

みんな、必ず言うけど…

おばちゃんは、あの食べられなかった10代のあたしのままで見てくれてるんだね。

撮影が終わったばかりだから、お腹ペコペコだよ有難う、おばちゃん

おばちゃんが、あたしの手に握らせてくれた天ぷらは、どんな高価な食べ物より心にずっしりと来ました

そこに、外に出てた おじちゃんが帰って来てくれました

おじちゃん。来たよ

昔はみんな来てくれたけどね～こうやって会いに来てくれるのは…北斗ちゃんだけだよ嬉しいね～本当に嬉しいね。

そう、繰り返すおじちゃんの言葉にまた涙

月並みだけど、おじちゃんとおばちゃんには有難うしか言える言葉がないけど…

元気でいてくれて、有難う

あたしを覚えてくれていて、有難う

親元を離れて、食べられなかったあたしを支えてくれて有難う

いつも、北斗ちゃんがテレビに出るのを楽しみ見てるんだよ～

そう、嬉しそうに…

あのテレビはこうだったね

あの時のあれも見たよ面白かったよ。

この前の、あの料理も美味しそうだったよ～上手に出来たね

あたしの出演した番組の感想を次から次へと嬉しそうに話してくれて…

そして、頑張った子供を褒める様に偉い偉いと言ってくれる。

おじちゃんとおばちゃんは…昔となんにも変わらないで居てくれました。

 あたしさ～もっともっと頑張るよ

あたしの事を大嫌いな人も沢山いるだろうけど、それはそれで仕方ないじゃん

だって、人には好き嫌いがあるに決まってるんだから。

でも…

おじちゃんとおばちゃんの様に…

あたしを楽しみにしてくれてる人がいる限り頑張るよ

あたしの姿が見えなくなるまで、ずっとずっと遠くの方から手を振り続けてくれてる

小さくなった、おじちゃんとおばちゃんを見たら…

涙が流れて仕方なかった…

いつまで経っても…あたしは、あたしのままでいるよ

また、必ず会いに来るからね…

上原のおじちゃんおばちゃん。元気で居てね…