昨日から
今日の新聞、ニュース、ワイドショーやラジオ番組は
筒美京平さんの死を伝えてたが・・・。
彼は全盛期にテレビにはほとんど出ておらず、
平山三紀さん歌う「真夏の出来事」で作曲賞受賞で
指揮したときお姿が放映されたくらいでそれは
筒美京平マニアくらいにしか記憶されてなくて
一般の人々はそのお顔やお姿はほとんど知らないはず。
なのに死去を盛んにつたえているけど
彼は死なない、不死身なんです。
死んでも生きてる生き返る人なのです笑うけど。
彼の作品、
日本の作曲家の中では一番愛聴した。
ほぼ毎日、何かが頭の中で鳴っていた。
洋楽をエキゾチックに
日本化させたようなメロディーラインをたくさん書かれた、
淋しいけど深刻になるくらい悲しくはない。
長年かけて収集した1960、70年代の
筒美さん作曲編曲の中古レコードたくさんあるから。
オックス「ガールフレンド」。
切ない曲調を野口ヒデトくんがさらに切なく歌ってた。
世間の苦労をまだ知っていなくて
加えて女性のスカートはいて前衛を気取ってた時期の
赤松愛くん思い出すともっと切なくなってくる。
サザエさんのテーマ曲のラスト部分そっくりな編曲の
水沢アキさん「娘ごころ」。
良い作品なのに広まらなかった。
彼は
「さようならなんて云わないで」と
「私は忘れない」と
オリジナル岡崎友紀さんの2大佳曲もLPで歌わせてる。
全く売れなかった
水沢さんのLPアルバムだけども聴きごたえはたっぷり。
野口五郎さん「オレンジ色の雨」
歌いだしが過ぎると急に盛り上がれるサビのメロディー。
イントロ2種と歌いだしとサビと
全く違う情緒4種の
メロディーラインが上手く組み合わさって1曲になってる。
日本テレビ「笑点」のテーマ曲によく似てる
郷ひろみさん「男の子・女の子」。
夕方、道路を歩きながら聞くと楽しくなる
南沙織さん「ともだち」。
新しいカッティングマシーンによるCBSソニーのきれいな録音。
南さんの歌唱も一つ。
近しく似た作品が思いつかない孤高の情緒。
個性あふれ際立つメロディーラインの
「ひとかけらの純情」
堺正章さん「幸福への招待」
メロディー盛り上がるところの泣きたくなるような切なさ。
浅田美代子さん
これも夕暮れに外で聞くとピッタリで浸れる
「幸せの一番星」。
日本風の歌謡曲らしさがよく出てる。
「赤い風船」は浅田さんの看板みたいな佳曲だけど
確か、
いしだあゆみさんの「夢でいいから」も
筒美さんの指導なのか良い雰囲気で歌ってたはず。
「ひとりっ子 甘えっ子」は編曲が秀逸。
きれいに響くリード楽器音に感心させられる。
「幸せの一番星」は、温和な印象の美代子さんだが、
浅野ゆう子さんのカバー歌唱バージョンのほうは
発声がくっきりで聞きごたえがある。
グラビアやドラマでの評価は高いのに
歌唱力が評価されない有名アイドル歌手だけど
筒美さんの曲では水沢アキさんの曲もカバーしてる。
渚ゆう子さん「風の日のバラード」。
歌い出しのメロディー、
次の瞬間のサビで情緒がらりと劇的に変化する。
井上順さん「お世話になりました」
初めて聴いたのになつかしくなる懐かしランドの曲だった。
癒やされるメロディーライン。なごみ系。
平山三紀さんの「真夏の出来事」。
イントロ部分は新時代が始まったのか?
となにか予感させるような新鮮な雰囲気を感じた当時。
麻丘めぐみさん定番の「芽ばえ」。
それと彼女も
アルバム中で「夢でいいから」歌わされてる。
このカバー曲、絶品の歌唱。
「ブルーライトヨコハマ」より遥かに聞く回数が多い
ご本家の
いしだあゆみさん「夢でいいから」
穏やかで夜に聴くと心地よい。
筒美さんの2大名曲といえば
「また逢う日まで」と・・・・、
なんたって
岡崎友紀さん「私は忘れない!!」。
黒人ボーカルグループの
ドゥーアップにありそうなメロディーを
日本情緒たっぷりに仕上げた曲。
この未知の強い郷愁感は何?
このメロディーは
私たちをどこに連れて行ってくれてるのか?
筒美さんのメロディーは
違う風土に出会ったような
それが一曲一曲づつ何種類もの
まるっきり風味の違うサウダージに包み込んでくれる。
彼のレコードを集めることは
地元の和風調味料を隠し味に使う
日本各地の洋食屋さんを食べ歩いててるようなもの。
実際に行かなくともコレクションしたレコード聞くだけで
いろんなところに
連れて行かれて情緒豊かな旅してるようなもの。
長年、中古レコード屋さんや中古レコード市で
少しづつ収集したレコードをターンテーブルに載せれば
筒美サウンド、
彼のメロディーラインは再生、生き返る。
筒美京平は死なない!!。