病院では、とにかく父と距離を置いた方がいい、と言われました。

それが最善であるということ、私自身も、もう帰れないということ。

分かってはいるのですが、どうしても否定してしまい、涙に暮れる毎日を送りました。

いつまでもFの家にいる訳にはいかない、帰らなければならない。

でも帰りたくない。

どうしても帰りたくない。

でも帰らないと、怒られる。

きっと怒鳴られる。

心は、恐怖に覆われていました。

そこまで崖っぷちに立っていて、まだ、自覚がありませんでした。

原因は父にある、という自覚です。

認めたくなかった。

ファザコンだと思っていたのに、嫌いだなんて、怖いだなんて感じたくなかった。

ましてや、殺してしまったら楽になる、と思っているなんて。

この頃は、そんな考えを一日中繰り返していました。 


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