家事をしている間も、ずっと泣いていました。
その間が、一番泣いていたかもしれません。
父が気付いたら驚くと思い、必死で涙を拭って家事をしていました。
もう家事など放り出したい気持ちと、やらなきゃいけない、早くしなきゃ、という気持ちのせめぎあいです。
父が眠った後、風呂場で洗濯を干し終えた時にはいつも力が抜けて座り込んで、ただ泣いていました。
自分でも、まったく制御が出来ないのです。
なんで泣いているか分からず、でも涙が止まらず、やるせなくてまた泣いてを繰り返していました。
そんなことが二ヶ月ほど続きました。
『お姉ちゃん、病院に行こう』
妹に言われ、私はなんで?と聞き返しました。
どこも悪くないのになんで?と思ったのです。
悪いのはいつも自分自身で、自分だけが悪く、なぜ悪いのか、は関係なく、ただ私がいつものろまだったり焦ってたりするのが悪いと思ってます。
その気持ちは、何年も経った今でもなかなか消せないものです。
しかし妹は、常に私を一番近くで見ていました。
正常ではなくなっている私を、ちゃんと見ていてくれました。
それは親友Fも同じでした。
泊まりに行く度、号泣し続ける私を、嫌がらず優しく受け止めてくれていました。
私は優しい人たちに囲まれているのだな、と改めて思います。
ふたりに説得され、病院探しが始まりました。
http://simplog.jp/pub/28512061/108