朝、主人から電話がありました。

「ボーナスが近いから…」と。



大学生2人を抱えており、
二重生活の我が家。

金銭面では、
定年まであと2年を切った主人が
1人でふたつの家計を支えてくれています。


私の描いていた未来予想図での
今頃は、

お金のかかる娘は
大学をとっくに卒業して
社会人となり独立している。


息子は引きこもりを防ぐため
海外へ短期留学をさせる。
(あわよくば、母も一緒に短期留学。)


私と主人は、
それぞれ老後の趣味をみつけ
お互いに干渉せず生活し
たまに一緒に旅行している。



ところが、現実は


復学したばかりの娘の卒業は
情緒不安定なため
まだまだ見えてこない。


家族のために
必死に働いてきた主人は
いきなりがんを宣告される。


子育て担当の私は
なかなか終わらない子育てに
疲れ果てて機能せず、干物と化す。
(自分を喩える言葉が、枯れ木と干物と鶏ガラしかないのが残念です。)



唯一、救いなことは


不登校生活が長く
社会性の乏しかった息子だけが

友人に助けてもらいながらも
人並みに過ごせているということ。


結局のところ、

悲しいことに
修行の足りない私は
少数派で満足していると言いながらも、

心の奥底では
多数派の人生をまだ諦め切れないのかもしれません、、


しかし、
人生、本当に
何が起きるかわかりません。




今の目標は、
子供2人の大学卒業です。



子供達が無事に大学を卒業したら
見える景色が大きく変わると信じて

重いリュックを何度も背負い直し
愚痴を吐き続けながら

休み休み
険しい山を登り続けています。




もうすぐ、主人のボーナス日。


学費の支払いは、
安堵した幸福感を一瞬にして
奪い去ってしまいますが…。



いつも
休日は息子のお古の服を着て
(時には、娘のお古の体操着を着て怒られる)

ボーナスを惜しげもなく
渡してくれる主人に

子供達と共に
心から感謝しなければなりません。


無口で無表情、お地蔵様というか、
大仏様みたいな主人に、

「ありがとう」と
素直に言葉に出せる子供達は
私よりエライです。


勿論、主人は無言ですが。。。

きっと照れ隠しなのだと思っています。