私立中学で不登校になった息子は
保健室登校など一切なかったので
私立中学に籍を置くことが出来ず
公立中学に転校しなければなりませんでした。

家から近い公立中学には
小学校で転校したばかりの息子を
いじめた子供達がいたので
息子はその中学に行きたくないと
悩み始めました。

息子は私立中学を辞めることになってから、「死にたい」と言い始めました。


市役所で何度も相談しても
学区外通学は無理だと言われました。

市のカウンセラーの先生も
「学区外へ通学することはとても難しい。」
と話されていました。

息子が死にたいくらいに悩んでいるのに、許可が下りず
このままだと、息子が死んでしまう…
と、眠れない夜が続きました。

そこで
主人が市役所に直接電話をして
「子供の命がかかっているのだから
もう少し真剣に向き合って欲しい。」
と強い口調でお願いしたところ
すぐに許可が出ました。

母親と父親の対応の差に、唖然としてしまいました。

私がシングルマザーだったら
役所は動いてくれなかったのか…

後日、シングルマザーの友人に会って、話したところ
「本物のシングルマザーは、子供を守るために、その場で必死に吠えまくる!」
と返ってきました。

私が甘かったのですね、、、
お役所仕事で片付けられるところでした。


学区外の中学が決まり
息子は安心したようで、少しずつ明るくなってきました。




今でも、初めて子供の口から
「死」という言葉が出たときの衝撃は忘れられません。


いきなり胸をえぐられ
一瞬にして思考停止。



「俺が死んだら、母さんは泣く?」
と、ほぼ毎日聞かれました。

「そんなことしたら、母さんはショックで死んじゃうよ。」
と答えるのが精一杯でした。


「死にたい」と言う息子と、一日中
一緒にいたときは、自分も正常な判断ができなくなり

そんなに生きることが苦しいのなら
一緒に死を選んだ方が
息子は幸せなのではないか…

と、ふと頭をよぎったこともありました。


しかし、大切な娘もいます。

娘の存在がなければ
不安定な心に支配されていたかもしれません。



この時期も苦しい時期でした。
困難を一つ越えたらまた困難。
子育ては、本当にしんどいです。


学区外の中学が無理だったら…
私もかなり病んでしまったと思います。


こうやって母親は病んでいくのだ
ということを身をもって体験しました。





当時は、この気持ちを誰にも話せませんでした。


悩んでるお母さん達には
どんな方法でもいいので
とにかく吐き出して
一人で抱え込まないようにしてもらいたいです。