というわけで、今日は久々のお役立ち書籍紹介。
いきなりですが、ドンと本を載せちゃいます。
例によって例の如く、「サバイバル本」の一種。
ただ、この本が割とイカしているのは、どちらかというと都市型のサバイバルを重視した本だということ。
サバイバルのマニュアルや本、過去にもたくさん出版されてきましたし、今後も出版されていくでしょう。
けれども、少し前の本では、サバイバルというと、「野山での生存術」とでもいうべき内容で、それはそれで、大いに役立つわけですが、私達のほとんどが、電車にのって通勤して……と都市型の生活をしています。
そうした状況をで「使える」知識と、野外で使える知識はもちろん重なる部分はあるけれども、一方を立てればもう片方が立たずという関係になりがち。
古くは、柘植氏の書籍なんかでは、かなり都市型のサバイバルについて述べたものもあったのですが、「野外で火を熾して……」みたいなほうに、私達はロマンを感じますからね。
そうした「私達の憧れ」を満たしてくれるものとして、昨今のブッシュクラフトブームがある、といっても過言ではないかと思います。
本書は、真似をすると後ろに手が回ってしまうような知識もあったりするのですが、純粋な知識として楽しむのが吉。また、野外のサバイバルに関しても、「具体的な製品名」が記載されていたりして、そういうところが結構面白いんですよね。
たとえば、「マイクロテックのナイフ」とか、ナイフブランド名まで書かれているのです。
まぁ、マイクロテックって高いですし、入手がやや難しいですし、いくら折り畳みナイフとはいえ、本書で紹介されているように、ズボンのポケットに入れておけば、日本ではちょっと厄介なことになります。
で、なんで今日、この本を扱ったのかっていうと、「モーラナイフ」の記載があったからです。
私達にとってはあり得ないシチュエーション、つまり「敵地に潜入する場合」のアイテムセットの中に、無造作に「モーラナイフ」の記載がありました。しかも「道具」という項目に。
流石にモデル名までは書いてないんですが、「こんなところにモーラナイフが!」とちょっと衝撃でしたね。
安い、機能性は十分、入手性も良好ということで選ばれているのでしょう。
恐らくなんですが、ステンレスのモデルのほうを想定しているんじゃないかな? って思います。
錆びやすいやつよりも絶対に向いていますでしょう?
この辺りのやつ。
価格も2000円くらいですから、抜群に入手しやすいですよね。何よりAmazonで買えちゃいますし。
あとは言わずもがなで、スイスアーミーナイフの記載もありました。
スイスアーミーナイフに関しては、昔っから口を酸っぱくして言われてきたのが「多すぎるツールのものは選ぶな」という鉄則があります。
スイスチャンプみたいなモデルは、ちょーっと憧れがありますが、実際使いやすいかどうかっていったら、まず使いにくいことは間違いないですからね。
これまた、昔のサバイバル本であっても、結局ソルジャータイプを推薦するものも多かったですよね。
必要最低限のツールが入っているモデル。
アルミハンドルですから、頑丈です。
あるいは、私も使っている、
クライマーとか、まぁこのくらいが大きさの点で限界じゃないかな。
ハサミがついているのが便利でいいんですよ。逆に「ノコギリがついているほうがいい!」ってことなら、
こちらのハントマンをどうぞ。
この辺りはお好みの世界でしょうね。
で。
シェルターを作るためのナイフってのも載っています。
さぁ、なんのナイフだと思いますか?
日本で、シェルターを作るようなハードなシチュエーションだと剣鉈とかね、そういうのを挙げる人もいるかもしれませんね。実際、秋田のナガサはそういうシチュエーションでも使えるなんてことは、過去の様々な書籍でいやってほど目にしていますよね。
さて、このサバイバル本で挙げられているナイフは、「ケーバーのククリ・マチェット」でした。
野外で、ククリは有用である、というのは割とよく聞きますよね。
おっと、結局野外型のサバイバルの話になってしまった。
都市型のサバイバル技術で面白いと思ったのは、結束バンドの外し方だったり、ダクトテープからの脱出の仕方とか、読み物として楽しんで頭の片隅に置いておくだけでもいいんじゃないかなっと。
従来のサバイバル本とはちょっと趣の違う、都市型サバイバルの「具体例」に筆を大きく割いた一冊です。
興味があれば、一冊持っていてもよいのでは??
それでは、また。