このくらいの切れ味が欲しい! | 北欧ナイフでお気軽アウトドア

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さて、今日は「切れ味」の話。

 

 

切れ味と一口にいっても、色んな要素がありますし、そもそも「数値化」出来るものではありません。

Aさんにとって「よい切れ味」のものが、Bさんにとっては「いまいち」ということはよくあります。

 

 

また、切りたい「対象」によっても求められる刃や、切れ味は異なってくるはずです。

なので、最近は安易に「切れ味」って言葉を使うのはよくないのかなぁ……なんて思ったりも。

 

 

ですので、割と意識的に「切れ味感」とか、そういう言い方をしているはず。

とはいえ、「じゃあ、あんたの好きな切れ味ってどんなのよ?」と問われた時に、それを示せないのもちょっと悲しい。

うんうん唸って考え、「あっ、これが出来ると自分としては切れ味がいいってことになるぞ!」というのを思い出しました。

 

 

それは紙を切れるかどうか。

おっと、待ってください。

 

 

よくYouTubeの動画なんかでありますよね。

研ぎあげたナイフで、コピー用紙をカットしていくもの。キチンと研げていればコピー用紙をスパンと切るのは、まぁおおよそどんなナイフでも出来るんじゃないかなぁ、なんて思ったりするのですが。

 

 

私の言う「紙を切る」は、やってることは同じなんですが、ちょいとニュアンスが違います。

「こういう状態の切りくずが出せると、きっと良い刃だと思う!」という感じなんですよね。

 

 

うすーく削いでいくように切って、細すぎてクルクルっとなるかどうか。

こんな感じで切れるかどうか。

 

 

これが出来ると、私としては「おお、いい刃だ!」となるってわけ。

ちなみに、これは布川刃物製作所さんで作って頂いた、7寸の山刀で切ったものです。

余談ですが、布川刃物製作所さん、ウェブサイトがリニューアルされてカッコよくなってる!!

 

 

トップページの写真で山刀が表示されて、しかも裏を見せてくれているという……。

ちなみに、7寸の山刀に絞ってということではありますが、通販もしてくださるそうです。私が上の紙を切ったそれと同じモノです。

せっかくなので、上記サイトトップページ風? に私の7寸のそれもご覧いただきましょうか。

 

 

パクリじゃないか! って声も聞こえてきそうですが、たまたま今、自分の真横に前掛けがあったので「あっ、じゃあ真似しちゃお」って思ったってだけです。

 

 

今年5月に、布川さんに研ぎ方なんかも教わってから、「実用品なので、めっちゃ綺麗にしなくてもいいか」と思うようになりました。なので、#1000で刃をつくって#2000でさっと仕上げておしまい、です。

 

 

片刃っていう形状も大いに関係していますが、#6000とか#12000とかで仕上げなくても、滅茶苦茶切れますし、紙もほそーく切れ、結果クルクルっと丸まるわけです。

 

 

このくらいの切れると、「もう最高だな!」って気分になりますね。

一度、自分の「切れる/切れない」について書いておこうと思ったので記事にしてみました。

 

 

あっ、もちろん、本気で研いでやればこのくらいは切れるけど、実用上もっと粗くゾリッとした刃にしている、なんてのも好物なんですよ。要はちゃんと研げば応えてくれるものかどうかってとこかしら。