この本は、美人女優である黒田福美さんが27年前に見た不思議な夢に端緒を発している。

それは南洋の浜辺に立つ朝鮮人特攻兵の「僕はここで死んだんです。天皇陛下の為に死んだことに悔いはないんですが、ただ一つ残念なことがあるんです。それはね、僕は朝鮮人だというのに日本の名前で死んだことなんです」と語ったことだった。

 

黒田さんはその夢の謎解きをして、その特攻兵が知覧から飛び立ったこと、本人の氏名、その前夜に「アリラン」を歌ったことなどを突き止める。

その後、追悼碑を祖国に建てようとする経緯が述べられている。
黒田さんという女優は、実に信念の強い女性で、反日活動家たちの妨害にもめげずに目的達成に進んでいる。
まだ目的は完全に達成されたわけではないが、日本と韓国の関係を理解するのに一読する価値のある本だ。


   
     
北面武士