こんばんは(?)。
博士1年のTOKです。お久しぶりですね。
非常に長い間ご無沙汰しておりましたが、現在私はイギリスのノリッジという町におります。
留学です。
といってもこちらの大学に在籍するというものではなく、この町にあるJohn Innes Centre(以下、JIC)という研究所のとある研究室にお世話になっており、研究手法に関して学びに来ているわけであります。
当ラボの先生方を始め、私の周りにはJICを訪れたことのある研究者が何人かおられまして、よくお話を伺っていました。
さらに、論文の著者としてしか存じ上げなかった世界でも有名な研究者の方がたくさんおられるので、私にとっては憧れの場所でした。
文部科学省のトビタテ!留学JAPANと学術振興会に資金面で助けていただきまして、コロナで無期限延期となっていたこの留学も、ようやく2年越しに実現できました。
1月の初めにこちらに来まして、最初体調を崩してスロースタートではあったものの、現在は毎日解析や実験に取り組んでおり、毎日新しい発見や学び、そして物価の高さに溺れそうになっております。そろそろ1ヶ月経つんですね。
ノリッジは少し小さいですが、大聖堂もありマーケットもある、楽しい町ですよ。
滞在期間は3月の半ばまでと短いものなので、どうにかしてそれまでの間にJICで学んだことを見に染み込ませ、北大育種研に帰ってからの研究にも生かせられるようにと奮闘しております。
そんなこんなしているうちに、日本では昨日、修士論文発表会がありました。感染対策のため、最低限の人数だけ会場にいらっしゃって、あとはZOOMでの配信という形を取っていたようです。ですので、私も拝見できました。
まあ時差9時間もあるんですけど。
発表会が9:00〜14:30だったので、イギリスでは0:00〜5:30に相当します。なんとかラボの後輩の発表のときは起きて視聴することに成功しました。お陰様で今眠たいです。日本では昨日でも、こちらでは今日の早朝の話なので……。
今年の修論発表をした修士2年の学生たちは、私の1つ下の学年になります。彼らは3月に修了しますが、そのうち社会に出る学生は私にとっては日本人学生で初めて自分より先に送り出す後輩になります(これまで後輩の修士への進学率が100%だったため)。
ですので、彼らの修論執筆、発表準備・本番の期間に近くにいられなかったのは心苦しいものがありました。それでもオンラインで発表を見られたのは嬉しかったです。これまでラボのみんなで一緒に議論して、作り上げてきた研究を集大成として話す最後の発表なので、誇らしくも切ない気持ちで見ておりました。
修士2年の皆さん、発表だけでなく、これまでの研究生活本当にお疲れ様でした。研究を通して身につけた力が、今後の人生で生かされることを願っています。
私はまだこっちでやり遂げなければならないことがあるので、タイムリミットに追われる焦りと、早く日本に帰ってみんなに会いたい気持ちの板挟みになりながら、今日も滞在先の猫と遊んでおります。
他所様の猫を載せられないので、私の絵で申し訳ありませんが、こんな感じの猫様です。気品に溢れた甘えんぼ様です。
早くこちらでの成果を含めて研究発表したいものです……頑張ります!
それではまた今度。おやすみなさい(おはようございます)!