弟137(弟の口からはっきり聞いたこと) | アルコール依存症のなれのはて

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アルコール依存症で何年もまったく交流のなかった独身、一人暮らしの 弟が脳出血で倒れ、高次脳機能障害を発症しました。

7月に面会した時、場を持たせる会話の一つとして弟に尋ねたことがあります。

 

私「今の施設での生活は、もしかしたらあなたの希望ではないかもしれないけれど、あなたの体のことを考えると、私はあなたが今の施設にいるのが一番いいと思う。規則正しい生活を送り、体調を考慮した食事を食べ、毎日正しく薬を服用するには、管理された今の生活を続けるしかないのではないかな。それについてあなたはどう思ってるの?」

弟「俺もそう思う。もし今自由な生活になったら、口では酒はもう飲まないと言うかもしれないけれど、実際のところ飲んでしまうと思う。飲まないでいる自信は全くないから。」

私「もしあなたが再びお酒を飲むようになったら、私はまたあなたと絶縁するつもりでいる。そうなったら今私が引き受けている書類の手続きを含む全てのことを自分でやってもらうことになる。もしあなたが今後も施設にいたいと思っているなら、追い出されないよう頑張ってください。」

 

弟が今でもお酒を飲まないでいる自信はないと思っていることを、初めて弟の口から聞きました。

今までも何回か弟に飲酒欲求はあるのか聞いてみたことはありましたが、弟は「飲めない生活なんだから(お酒のことは)考えない。」と言っていました。

この日の「お酒を飲まないでいる自信はない。」というのは、今の弟の正直な気持ちなのでしょう。

弟が断酒したのは、脳出血で入院したことによるいわば強制終了で、自分の意思で断酒したのではありませんから、お酒を飲みたいと思ってしまうのは仕方がないことなのかもしれません。

弟がそれを自覚した上で施設での生活を希望しているなら、弟は今自分の意思で断酒をしていると言えますね。

 

 

 

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