だんだん歩けなくなっていく妻。

     歩けなくなる以前に立ちあがることも出来なくなってくる。

 

     必然的にヘッド脇に置いてあるポータブルトイレまでも行けず

     腰かけることも出来なくなってくる。

 

     今は立ち上がらせるときは抱き抱えるしか方法はない。

     30キロ程度しかない妻でも前から後ろから抱き起すのは大変。

 

     衰えるとき、劣化はいきなりやってくる。

 

 

     何時もいつでも私自身が神様、仏様でいられない。

     優しくしようとか思っていても時々は怒鳴る。

 

     でもね、怒っても怒鳴っても妻自身がどうにもできないのが現実である。

 

     そんな時・・・・・妻は冷たい目で・・・・悲しい目をして私を見ている。

     怒らないで、怒鳴らないで。。。。。と訴えている目。

 

     私の目は

     『おかあさん、言うこと聞いてよ!頑張ってよ!』・・・・そう訴える。

     そして、ベッドの妻の傍に座る。・・・・大きく深呼吸・・・

 

     あのなぁ、私も何時も傍に居てやることは出来ないんだよ。

     お客との打ち合わせの時間もある。

     でも妻にはそんなことは分からない。

 

     そして薬を飲ませたらスーパーへの買い出しへ

     「おかあさん、明日はこんなオカズ作るから其れでいいか?」

     「うん、私、ギョーザが良いな」

     オリンピックでも有名になった冷凍餃子

     いま、妻もこのギョウザが一番のお気に入りです。