二階への階段を上って自分の寝室へ入る廊下に小型の冷蔵庫がある。
娘が学生時代使っていたもの、そのまま置いて来れば良かったのに
ついつい持ってきたもの。
たまに、ほんのたまに孫たちが泊りに来るとき、ビールとジュースが冷やされる時だけに
使われる可哀そうな物である。
私用には特別何も入ってはいない。
そんな三畳ほどの空間があるけれど洗濯干場、私の寝室、納戸などに繋がる訳で
一日何度も通る場所でもある。
先日 「おとうさん、二階のトイレも廊下も掃除するし・・・・」
そんな言葉を何気なく聞き、
少しは元気になって、やる気も出来たのかななんて思って、数日。
あさ、冷蔵庫の横に袋に入って簡易雑巾が数枚、そして 『掃除用』 なんて書いてある。
書けるようで日頃使わないしサッとかけない漢字。
パソコンで転換するから掃除なんて漢字は数年書いたことがない。
私だったら 『ソウジ用』 と書く。
さらっと書いた要介護2の妻に驚いた。
昔、むかしまだ互いに独身だったころ、私が大阪、東京に居た頃、
妻は私に笑われないように辞典をくって漢字を探しながら手紙を書いて送って来たと云っていた。
まさか・・・・で聞いてみた。
「おかあさん、あの掃除って漢字知っていた?」
「うん」
「なんか見て書いた?」
「なんで?」
こんな小さな細やかな出来事、出来ることが妙に嬉しい
まだまだ呆けてない、いや時々は可笑しいし、物忘れも多いけれど
日ごろ使わない漢字が書けるって妻もまだまだ立派で捨てたものでない^^
明日は妻の月に一度の診察日。
「何着ていこうか?帰りに何を買おうか。。。。」
そんなこと言いながらベッドに入った妻は寝息を立てています。
病院で月一の主治医と会って少し話をしてくるということで安心しているのかもしれません。