妻の病室は四人部屋、
顔を見に行っても面会室は使わない
で、いつも病室である。
 
何故?
 
 
それはあのどうしようもない時、
身体は勿論、手足までベッドとともに拘束されていた姿を見たから・・・・
 
 
だからあの時の病名は『膠原病』
 
原因がはっきりしない時に使われる病名でもある。
 
昔私が学校出て、
とある内装工事現場て風邪気味で
どうしようも無くなって近所の病院で診てもらったら
『膠原病』
 
白血球が随分と減っていて面会謝絶での緊急入院。
原因は風邪の処方薬と市販薬との併せ飲みでの薬中毒だったみたい。
 
そんなことは置いておいて
 
妻の、あの入院時の症状からは考えられないほど回復している。
 
けれど今でも家族同伴での院内、
近所への買い物程度で独りでの行動は許可は出ていない。
 
 
二人並んでベッドに腰掛けて
 
「おとうさん、私部屋で倒れとったんか?」
「夜なのになんで分かったん?」
 
「儂、隣の部屋に居たし分かったんや」
 
「暴れとったんか?」
 
「そうでもないよ布団とかはグシャグシャになっとったけれど」
 
「それで?」
 
「うん、だって夫婦なんやし、それくらいは分かるわい」
 
「私、何も覚えとらんガヤ。。。。」
 
「終わったこと思い出しても仕方ないし。。。。、覚えてても辛いだけやぞ」
 
「うん、それでも。。。。」
 
「終わったことは考えんほうがいいぞ。。。」
 
「うん、分かった」
 
「下の売店行ってジュースでも飲んて゜くるか」
 
「うん^^」
 
今更当時のあの暴れ方を言葉にしたり、説明しても仕方のないこと。
口に出す方も聞く方も辛くなることなら言わない方がいいに決まっている。
 
 
こんな時にも妻の言った『だって、私ら夫婦なんやし。。。。』
 
いい言葉だと思う。
 
どんな時でもその言葉で解決できるとも思う