「ばあちゃん寒いなぁ」
そんな声をかけながら茶の間に入る。
ヘルパーさんの帰った午後の時間。
ニヤニヤ笑っている私の手にはコンビニの袋が下がっている。
「何を持って来てくれたの?」
「ジャーン、おでんです・・・・」
未だ暖かいおでんをもう一度レンジにかけて・・・・
お皿に母の好きな大根、ロールキャベツ、焼き豆腐そして竹輪とタマゴ・・・
大根もロールキャベツも
皆包丁では切れないからハサミでブツブツと・・・
こんな切り方は妻から習った・・・・
湯気の立つ大根にかぶりつく母。
「味がしみ込んで美味しいねぇ・・・・」
私の分の卵とガンモ。
「ばあちゃん、これも食べるか?」
「そんなに食べれん・・・」
春先の様な暖かい部屋。
ペットボトルのスポーツ飲料・・・
ひたすら母と一緒におでんを食べて・・・
「ばあちゃん、今度大根煮てあげるね」
「お前は料理が好きだから・・・」
「好きでも無いけれど仕方ないやろ(笑)」
もう雪雷の季節、
今度は少し時間を作ってブリと大根でも煮てあげようかと思う・・・
そんな話をしている間に母はおでんの汁まで飲んでしまった。
「tsuneちゃん美味しかった、身体が暖かくなったよ」
そんな言葉が聞きたくてやっぱりブリと大根・・・