朝夕めっきり涼しくなって
時々は涼しいと云うより肌寒い日。
長袖のパジャマを引っ張り出して、
それでいてもその上に何かを羽折リたくなる朝の時間が過ぎて
母の家
「ばあちゃん、おはよう」
「おや、tsuneちゃん、おはよう」
「ばあちゃん、寒ないか?」
「少しねぇ・・・・」
「ばあちゃん、風邪だけ引けんぞ」
「うん、分かっとる」
クーラーの温度だけ確認して・・・・
「ばあちゃん、時々窓開けんと・・・」
母の前に拡げられた朝刊。
そして湯呑茶碗。
周囲には広告の裏に口紅や眉墨で書かれたメモ・・・・
『長男が年金を持って行って私にくれない・・・』
『tsuneちゃん、tsuneちゃん、寂しいから早く来て・・・』
なにかなぁ~
朝から切なくなってしまう。
それでいて、自分で書いたそんなメモのことなんか忘れている。
「tsuneちゃん、お茶飲むか」
「一寸待って・・・・」
涼し過ぎるかと思うこんな朝には僅かの御飯をお粥にして・・・
卵焼きを巻いて・・・梅干しと、海苔の佃煮。
簡単だけど、そんな母の朝食。
そしてそんな僅かのささやかな朝食を食べるのを横目で見ながら
縁側に座って煙草を吸ってお茶を啜っている私。
これで良いのか、母は喜んでいるのか、
満足しているのか・・・思いながらも聞くこともしない。
そして昼ごろ母を覗き、夕方には顔を見せて・・・・・
時々は夜には戸締りと母の寝るのを確認して・・・・
何してるんだろうと云う思いもある。
寒くなったからカーディガンを何時でも羽織れるようにベッドのわきに置いて・・・・