「おとうさん、下着ないよ」
なんて電話で慌てて家に戻り、洗濯物を取り込んで走った。
 
夜、洗濯して干しておくと翌朝にはもう渇いている。
暑いけれど洗濯には助かる。
 
 
病棟に入って洗濯物を渡して汚れものを貰って・・・・
今では殆ど面会室を使わず、殆どディコーナーでの面会。
 
妻が少し、席をはずすと直ぐ男の患者が話しかけて来る。
女親分の子分たち・・・
 
 
 
「家族の方とか面会に来ないんですか」
「家族も親戚も嫌がって来ないんです。近所に恥ずかしいとか・・・」
それは少し寂し過ぎない?
ふっと想像のつかない現実がある。
 
「誰もなりたくて病気になったのでないのにね・・・・」
「そうなんですが・・・・」
 
先日「奥さんを愛しているんですね・・・」なんて話しかけてきた男性の患者。
 
現実はそうなんだよなぁ・・・・
 
 
別の患者が何故か駄菓子をどうぞと手に乗せて来た。
瞬間迷ってしまう。
貰って良いのか、返すべきなのか・・・・
 
やっぱりこんな病院では僅かの緊張がある。
妻だけでなく誰をも刺激しない様に・・・・とらぶらない様に・・・・
 
でも妻も含めて、皆な気の良い奴ばかり・・・
 
気が良いから病気になってしまう。
気が良くて弱いとこんな時代には負けてしまう。
 
もっと強く生きねばと考えてしまう・・