梅雨らしくない日
 
そんな日の午後
母が1人洗濯物をたたんでいた。
僅かの量の下着。
誰がとりいれたのか、多分にヘルパーさん。
 
 
取り込んでいっただけなのか、
それともそのたたみ方が気に入らなかったのかは分からない。
 
「ばあちゃん、洗濯物たたんどるが?」
「おっ、来たんか!!」
「手伝うか」
「汚いからいいよ」
「洗濯してあるから大丈夫やろ」
 
そんな会話で母の傍に座って、その僅かな下着をたたむのを手伝う。
 
妻の入院中も良く妻の下着を洗ってたたんで・・・
そして母の入院中もオシッコ臭いのを洗ってたたんで
あのときは悲しかったけれど今の母の洗濯物の時には悲しみも無い。
 
数枚のパンツとシャツ、そしてタオル・・・・
 
母がパンツをたたみ、私は数枚しかないシャツとタオル・・・・
 
「ばあちゃん、今日風呂入ったん?」
「ヘルパーさんと入った」
「又、歌でも歌っていたんか?」
「今日は歌わんかった・・・」
たたんだ洗濯物を足元の下着箪笥へ・・・・
 
完全に乾いていたならヘルパーさんがたたんでいただろう。
気付かれぬように
少し、湿ってるのは又物干しざお・・・・
帰りしなにたためばいいんだろう。
 
「ばあちゃん、これどの引き出しや?」
分かっていても聞いてみる。
 
介護、看護で云う声掛けだろう
母の返辞を聞きながら具合を確認している自分・・・・・
今日も落ち着いた会話で有りホッとしている。
 
「ばあちゃん、グミも色づいて来たね、もう暫くで食べられるかなぁ」
「オマエより先に鳥が来て食べて行くよ」
又もそんな憎まれ口・・・・・
 
「ばあちゃん、お茶でも飲むか」
我が家は昔から暑い夏でも熱いお茶。
 
そんな事を云いながら湯呑に入ったお茶に
「アっツイなぁ・・・」
なんて文句を云ってみて、そんな会話で2人笑っている。
 
 
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母が笑顔でいるとホッとしている
 
母も私が笑っているとホッとしている。
 
 
そんな時間を何時までも母と遊んでいたい・・・・