土曜日、
プイっと出た母の家、
土曜の夜何を食べたかも分からない。
もう食事の世話もしてやらないと云ってはみたものの
矢張り日曜日、オジヤと味噌汁を作りに出かけた。
「おはよう、ばあちゃん」
「アッ、来てくれたの・・・」
「寒くないか・・・」
口ではそう云っても部屋は春の様・・・ぽかぽかと暖かい。
そうだよなぁ、お茶も良いけれど口当たりの良い、
何かスポーツドリンクでも用意しておかないと
脱水症状がに・・なんて思ってしまう。
大根を薄く短冊に切って少し薄揚げを入れての味噌汁。
何故か私はこの大根と薄揚げの味噌汁が好きである。
現実には無かったと思うけれど寒い日に母が作ってくれたのかもしれない。
若い頃に寝ていて見た夢に
私が未だ寝ている頭の上で
白い割烹着を着た女性が
大根の短冊に切った味噌汁を作っていたのが記憶にある。
何と云う小市民的な夢だったのだろうかと思う。
そんな家庭的な女性と結婚出来たらと思っていたけれど・・・・
そんな事を妻に云ったら・・・
多分叱られてしまうかと思う。
椀に二杯程度の
そんな僅かの量の味噌汁も作るのは簡単な様で難しい。
土曜日のこともあるから卵を一つサービスして割り込んでみる。
「温かくておいしいね・・・・」
ショースティに行くの行かないので揉めた昨日のこと
母はもう忘れているのか
あえて口にはしないのか・・・どちらでも良い。
母が落ち着いて、朝食を摂り喜んで呉れればそれでいいのである。
そして炬燵で笑いながらの雑談。
オジヤを三杯も食べて、味噌汁を二杯もお代わりして
兄が年金を盗っているとの話も無く、
それは小さな幸せ・・・・・
冬の能登の恋路海岸
母の故郷の隣街

今度のショートスティなんてまだ先のこと
どうとでもなると思う。