土曜日、
 
今までのように母の家でお昼を食べて
下着や着替えやバスタオル、
そんなものをカバンに詰め始めたら
 
 
  「私、又病院へ行くの」
 
「そうだよ、先生も今日もおいでと云ってるし・・・」
 
何時もの返事をしている。
 
 
 
今日の母はどうしても嫌だと云う。
なだめても少し怒っても炬燵から出ようとはしない。
 
 
しまいには
 
「そんなに私を邪魔ものにするのか」
 
「この家に置いておいてよ」
 
と暴れ出した。
 
私と居る時の何時もの顔ではない。
 
 
お互いにああだ、こうだと押し問答を始めて二時間。
 
もう自分が疲れ果ててしまった。
私自身も母もお互いが惨めに思えて来て・・・・
何故こんな事で・・・・
もうどうでも良いや・・・
なんて思い始めた。
 
 
                                           冬の青空
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子供が地元に何人かいて、
今、自分独りが1人で母を怒ったり、苦しめたり、
自分自身が苦しんでいるのか分からなくなっている。
 
 
 
 
自分で吹っ切れたし母の前でもとうとう宣言した。
自分には兄弟なんて居ないし必要ないと・・・・。
 
母は自分で御飯の用意もすると云っているし、
夜の食事作りにも行かないと決めた。
 
 
その内夕方近くなって・・・・
 
ショートスティを併設している病院からも、
診療所のケアマネからもどんどん電話が入りだした。
でも電話には出るつもりも無い。
 
 
 
電話に出たら自分も母も惨めで泣いてしまって
負けそうになると思った。
 
こんな時には慰めの言葉も何も要らない。
そんな思いである。
 
 
今度は兄からも電話が入りだした。
一番嫌なこんな電話にも勿論
出ない。
 
私に電話する位なら自分で母を説得して
ショートスティに連れていけば良いのだと思う。
 
 
つまらないことで母と口ゲンカして・・・惨めな私。
母に怒ってもどうしょうも無いことは分かっている。
でもケアマネとの約束もある。
 
 
殆ど私の云うことは聞いて呉れていたのに
 
母は心底ショートスティが嫌なのかもしれない。