夜の時間になると・・・頭の中に独り暮らしの母がいる。
 
寝ぼけて外をふら付いていないだろうか・・・・
 
                                         雪のレンガ校舎
イメージ 1
 
 
退院する前、
在宅介護を始める前に
 
診療所のスタッフやらヘルパーさん達に言われた
 
  『・・・・・若しもおかあさんが夜中に倒れていたり、
   亡くなられていたり死に目に会えないことも・・・・』
 
の言葉。
 
若しもそんな事になったら兄弟だけでなく
周囲の人達からなんて言われるかなと漠然と考えたりしている。
 
 
私自身は良いけれど
  『あんたの亭主は自分で面倒をみるとか云っていて・・・・』
 
  『オマエのお父さんは兄弟の云う事を聞かないで勝手にこんな事をして・・・』
 
なんて妻や娘にそんな陰口を云われたり
面と向かってそんな事を云われたら彼女たちの居場所も無くなる。
 
何処かには彼女たちの逃げ場所は確保せねばならない。
 
 
 
そんな時
 
「私の年金をね、又長男が持っていってね・・・・」
 
 
先ほどまで一緒だったのに
 
「今日はオマエが来なかったから寂しかった・・・」
 
なんて電話が入ると疲れも何も一遍に倍になってしまう。
 
本当に毎日、
何をしていてもそんな事が頭から離れない・・・・
 
家で食事をしていても・・・
人と話をしていてもフッと自分の世界に入って黙ってしまう。
 
 
ひょっとするとこれが鬱の始まりかな・・・
とも考える自分が情けない。
 
そんな柔ではない筈・・・・
「tsuneさん、最近一寸変ですよ・・・」
なんて事務員の言葉にハッとしてしまう。
 
 
未だ頑張らなくては。
妻を独りにも出来ないし
子供たちももう暫く見ておきたいし・・・・
とっくに独り立ちしている子供を心配することはないのだけれど
 
・・・・・痴呆のある
そんな老いた母でも時折
 
「tsune、身体の具合はどうや?」
 
とか
「○子ちゃんの病気はどうや」
 
とか私や妻の体調を気遣う。
 
 
幾つになっても親は親、子供は子供・・・・・
 
 
行きつく処まで走り続けることは出来ないけれど
歩き続けてみたいと思う。