次の日、
病院へ寄ると看護士が
  「洗濯物を持って行って洗って来て下さい」
と云うけれど。
 
そんな言葉も左程気にもならず、
大して言葉の意味も理解できなかった自分がいる。
 
その次の日病室へ顔を出すと
同室の人が窓際のベッド脇へ寄って話をしている。
  「臭いと云うと怒る・・・・」
とっさに母のことだと思う。
 
ホオズキの似合う菅沼集落
 
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良く見ると母の廊下側のベッドの足もとに
オシッコを漏らしたのだろう、
寝間着やパンツ、シャツがナイロン袋一杯に詰め込まれている。
 
そんな事を知ってか知らずか
母は相も変わらず私に年金の事を話している。
当然そんな話の中は兄の悪口がまじっている訳である。
そんな訳無いのだけどなぁと云う思いもあるけれど、
否定をしても理解も出来ず、
母は
   『何故おまえは分かって呉れないの・・・・』
と悲しそうな顔をするだけ・・・・
 
適当に相槌を打ちながら
中は蒸せて水滴?が一杯ついている
大小二つのナイロン袋を下げて事務所に戻る。
 
夜の時間、家の洗濯機の前でその袋を開けると・・・
ムッと鼻がどうにかなりそうな匂い。
 
思わず吐き気・・・・
 
それでも洗濯機を回す。
多少濯ぎは余計にせねばと思うけれど・・・・
鼻から先ほどの匂いが抜けない。
 
腹は減ってはいるのだけど何か急に食欲も無くなってしまった。
 
冷蔵庫の牛乳を一口・・・・