能登は何時も優しく迎えてくれるし
思い出が一杯詰っているからこの地が大好きです。
 
                                              能登の優しい田園風景
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この能登の地に大好きな叔父さんがいました。
身寄りも殆どいない中を
漁港から魚を仕入れその魚を加工して売っていましたが
私が学生時代を終える頃から土建業に切り替えました。
始めは叔母さんと親戚の人との三人でセメントを捏ね、
バケツで運んで下請けからの出発でしたが
何時からか地元で一、二を争う土建屋さんになりました。
 
朝からコップ二杯の酒を飲み
夜には五杯ほどの酒を飲む叔父さんでした。
コップに半分ほど飲むとコップ一杯の水を飲んで
「酒は喉を通る時が旨いので腹の中では旨いのかどうかは分からん」
なんて云っている人でした。
ですから酔っぱらった叔父さんを見ることはありませんでした。
人を見る目もしっかりしていて繊細さと豪放磊落の両面を持ち合わせ
面倒見も良い人でしたが
転んだ時の打ちどころが悪くひょんなことで亡くなってしまいました。
ある意味では私の理想の生き方の叔父さんでもありました。
 
ですから私も良く叱られはしたけれど
甥っ子たちを分け隔てなく可愛がって呉れた人でもあります。
 
その後を従兄弟が継いでいますが
彼も技術屋でもあり営業マンです。
 
彼が本当に若い頃、親に反発して横道に外れかかった時
叔父さんは「何でもtsuneの真似をして弱った奴だ」
そんな事を云っていましたが家業を手伝うようになっての彼は
現場でも先頭に立って頑張っていました。気の良い従妹なのです。
 
そんな能登の土建業界に昨冬、談合に対する手が入りました。
談合と云う行為にはいろいろ批判もありますが
私個人としたら好意的に考えている中の1人です。
 
今ここで好いとか悪いとか云う積もりもありませんが
つい先日のニュースで談合に関係した業者一斉に課徴金が課せられたようです。
数十社が並んでいたでしょううか、彼の会社には千数百万円・・・・・大口でした。
 
『能登はやさしや土までも』との言い伝えもありますが
もう一つ『能登はやさしや人ごろし』と反対を意味する言い伝えもあります。
 
叔父さん、叔母さん、そして従妹達
彼らを取り巻く周辺の人達を見る時
その優しさに心打たれますが今度の件での課徴金、
そしてこの後に課金される数千万円の罰金、指名停止期間を考える時
その人ごろし的、業者殺し的な処罰を見るとその優しさの裏を考えてしまいます。
 
金額的には見当もつきませんが
新聞等のニュースからみると片手位の罰金が科せられるかと思います。
この仕事の量が劇減している時代だけど
 
『自分の父親、母親ならどうしただろうか、こんな危機をどうして乗り越えるだろうか』
 
とか一歩下がって冷静に足元を見直しして
どうかこの危機を諦めずに乗り越えて、
一段と頑張ってくれることをひたすら願っています。
 
サラリーマンには分からない苦しさも辛さも一杯あるけれど
今更愚痴をこぼしても何にもならないのだから・・・・・
 
そして又偉大であった叔父さんのことや
いろんな事を話しながら飲み明かしたいと思います。