久し振りに薄日が差す午後、
通りかかった海辺の公園の
植え込みの中に『椿』の実を見つけました。

まだ少し完熟には早いみたいですが
もう暫くすると外側の固い皮が捲り上がって
中から黒い種がこぼれます。

この黒い種を絞って出来るのが『椿油』です。
精製して、整髪料、スキンケア、高級天婦羅油等に使われています。
刀剣等に防錆用に塗布される丁子油も
やはり精製された椿油です。
色んな用途に使われますが私はこの種を拾って
5、6粒をハンカチで来るんでタンポンの様にします。
そしてそれを金槌で叩くとハンカチから油が沁み出させ
このタンポンで
其の儘ケヤキなどで作られた長火鉢を磨くと
べたつかずサラッとししていて
そのツバキの油が木部へスッと浸み込んでいく感じです。
人工的に作られた塗料と違って
木部の中から深い艶を出して呉れるようで良いものです。
一応我が家の守り刀として所持している『脇差』1振。
これも夏の眠れぬ暑い夜、
縁側で和紙で拭った刀身に打粉をふって丁子油を薄く塗っていく・・・・・
刀身の輝きが油を塗る事によって
妖しく輝るのを見ると心も落ち着いて呉れます。
これで揚げた天婦羅こそ食べたことはないし、
整髪用にも使ったことはありませんが
昔から椿の油は色んな用途を持っていたようです。
今度の連休はお天気も良いみたいですから
引出しに転がっているツバキの実をつぶして
あの長火鉢を磨いてみる事にします。
何かしら
自分で余計な仕事を増やしているような
そんな気がする連休前のひと時です。