今朝は凄い土砂降りで眼が覚めました。
バケツをひっくり返すという表現がありますがそれ以上、
もう落下する滝の様な凄いで
雨樋からも水が溢れ出る始末でした。
そんな夜、妻が夕食の片付けも終わり、
ベッドに入って暫くすると隣の部屋から
「おとうさん、何か虫が鳴いてる・・・・」
秋なのですねぇ~
「エッ、聞こえんけどなぁ」
「ほら」
若狭の海の落日

妻の傍で横になると小さな小さな声でチッチッチッ・・・・
「何かなぁ、コオロギでは無いみたいし・・・・
鈴虫でもないし・・・・蓑虫でも・・・・」
「蓑虫は鳴かんやろ・・・」
「あのな、蓑虫はこんな哀れな声でチチヨ、チチヨと鳴くんやぜ」
数年前に読んだ本の一節を思い出しました。
「聞いた事ないわ・・・」
「おれも聞いた事ないけれど本で読んだ事あるよ・・・・」
とそんな蓑虫の鳴き声のお話です。
『チチヨチチヨと聞こえるのは覚えていますが・・・
どれがどうやら記憶もあやふやでネットで彼方此方検索。。。。。』
清少納言の枕草紙に
「みのむし、いとあわれなり。
鬼の生みたりければ、親に似てこれもおそろしき心あらんとて、
親のあやしききぬひき着せて
「いま秋風吹かむをり来むとする。まてよ」
といひおきて、にげていにけるも知らず、
風の音を聞き知りて、
八月ばかりになれば、
「ちちよ、ちちよ」
とはかなげに鳴く、いみじうあわれなり」
とあるようです。
日本では昔から、
ミノムシは鬼の捨て子で、
秋風の吹くころになると
「父よ、父よ」
と、父親を慕って鳴くというのです。
親に粗末な着物をきせられたかわいそうな子どもの姿とが重なって見えるからでしょうか。
これと別にこんな記事もありました。
子供の頃、ある秋の夕暮れに山道を一人で歩いていると、不思議な鳴き声を聞いた。
チチィ、チチィ。チチィ、チチィ。
どこか悲しげで、誰かを呼んでいるような、そんな鳴き声だった。
ふと立ち止まり足元を見ると、蓑虫がひとつ、ぽつんと落ちていた。鳴き声は、それから聞こえてくる。しゃがんでしばらく観察した後、そっと蓑虫を摘み上げると、鳴き声はぴたりとやんだ。
(蓑虫って鳴くんだ……)
蓑虫が鳴くという発見に興味をひかれ、また鳴かないかと、指先で突こうとしたその時、突然、蓑虫がぶるぶると震えだした。
「あっ!」
思いがけない反応に驚き、思わず放り出すと、地面に落ちた蓑虫は、再びあの不思議な鳴き声を上げ始めた。
チッチィ、チッチィ。チッチィ、チッチィ。
鳴き声は、さっきよりも大きく、より悲しげに、夕闇迫る山の中に響いた。
懲りずにもう一度蓑虫を拾おうと、恐る恐る手を伸ばした僕の肩を、不意に誰かが叩いた。振り返ると、蓑を着け、頭に笠を被った人物が忽然と立っていた。
時代劇でしか見たことのない格好だ。
蓑笠姿のその人は、あっけに取られている僕を尻目に、そっと蓑虫を拾うと、大事そうに蓑の中にしまった・・・・・・
チチィ、チチィ。チチィ、チチィ。
どこか悲しげで、誰かを呼んでいるような、そんな鳴き声だった。
ふと立ち止まり足元を見ると、蓑虫がひとつ、ぽつんと落ちていた。鳴き声は、それから聞こえてくる。しゃがんでしばらく観察した後、そっと蓑虫を摘み上げると、鳴き声はぴたりとやんだ。
(蓑虫って鳴くんだ……)
蓑虫が鳴くという発見に興味をひかれ、また鳴かないかと、指先で突こうとしたその時、突然、蓑虫がぶるぶると震えだした。
「あっ!」
思いがけない反応に驚き、思わず放り出すと、地面に落ちた蓑虫は、再びあの不思議な鳴き声を上げ始めた。
チッチィ、チッチィ。チッチィ、チッチィ。
鳴き声は、さっきよりも大きく、より悲しげに、夕闇迫る山の中に響いた。
懲りずにもう一度蓑虫を拾おうと、恐る恐る手を伸ばした僕の肩を、不意に誰かが叩いた。振り返ると、蓑を着け、頭に笠を被った人物が忽然と立っていた。
時代劇でしか見たことのない格好だ。
蓑笠姿のその人は、あっけに取られている僕を尻目に、そっと蓑虫を拾うと、大事そうに蓑の中にしまった・・・・・・
蓑虫が鳴くのかどうかは分かりませんが日本人の感性が光ります。
何時の間にか虫の声も聞こえなくなりました。
代わりに妻の寝息が聞こえてきます。。。。