南三陸の仲間へ神戸からエール 「何年でも」と募金箱(2/2ページ)

http://www.asahicom.jp/national/update/0316/images/OSK201103160031.jpghttp://www.asahicom.jp/images08/common/icn_zoom.gif大正筋商店街に置かれた募金箱と呼びかけ人の伊東正和さん=14日、神戸市長田区、新井義顕撮影
 16年かかっても、長田はまだ再開発事業が続いている。被災地に息の長い支援が必要なことは、自分たちが一番よく知っている。
 だから、伊東さんは「釣り銭募金」を呼びかけた。千円札を1回入れて満足するのでなく、小銭でいいから何カ月も何年も続ける。かの地を思い続けることが、被災者の力になる。震災から10年経っても、15年経っても、西日本に来るたびに長田に立ち寄って「頑張ってるな」と声をかけてくれた昆野さんたちが、自分を支えてくれたように。
 あるとき、髪を染めた中学生4人組が募金箱の前にやってきた。店にいた伊東さんが(悪さをせんやろな)と心配していると、ポケットから小銭を取り出したという。
 「あんな子らまで、日本中が頑張れ、負けるな、って思っとるんや。頑張ってくれ。立ち上がってくれ」
 さっきまで熱っぽく支援を訴えていた伊東さんが、ぎゅっと目をつぶった。ぽろぽろと、涙がこぼれた。(佐藤卓史)