「息子生まれた時のうれしさ」 92時間ぶり救出の75歳女性
2011.3.16 12:37
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長男弘美さん(右)と話をする、約92時間ぶりに救出された阿部才さん=16日午前、岩手県釜石市
 東日本大震災による津波のため自宅で身動きが取れなくなり、約92時間ぶりに救出された岩手県大槌町の主婦、阿部才さん(75)が16日午前、県立釜石病院で「助け出された時は息子が生まれた時と同じくらい、うれしかった」と語った。
 被災者の生存率が急低下する「72時間」を過ぎての救出。助け出されて最初に口にした水は「本当においしかった」。低体温症の症状があるが命に別条はないという。
 長男の弘美さん(54)によると、地震の後、海水が自宅に流入。才さんは海水に押し流され2階にたどり着いていた。水が来ていない2畳分のスペースにいてもらうことにしたが、自力では救出できなかったという。
 才さんが救出されたのは15日午前10時40分ごろ。消防隊員が近くを通り掛かり、弘美さんが「自宅に母がいる」と伝えた。弘美さんは「おやじは助けられなかった。何とか生きていてほしいが…」と話した。