ICU | ひねもすのたりのたりかな

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2013年8月に急性肺血栓塞栓症と診断されました。
発症から7年、現在塞栓症の症状はありませんが、下大静脈フィルターを留置したため、ワーファリンの服用を中止することが出来ず、定期的に通院しています。
2018年1月から地元のクリニックに転院しました。

自分の感覚では、ICUに入るほど重体とは思っていなかったので、そんなに悪いの?というのが最初の感想だった。


右腕に、動脈圧測定のためのルートと、点滴用の静脈ルート。

左腕に、輸血用のルート。


胸には心電図の電極が貼り付けられ、指にはパルスオキシメーター。

酸素マスクと尿道カテーテルに、まだ生理の出血があったので、紙おむつ。


そして言い渡された、絶対安静。

寝返りはもちろん、膝を立てるのも禁止だった。

本当に重病人。


入院した時の療養計画書を見ると、8月の時には症状が、「呼吸苦」だったのに、この時は「呼吸困難」に格上げされていた。

入院時の動脈血の血液ガスの検査で、pO2が42.3、pCO2が27.8、Hb7.4で低酸素血症になっていた。


先生に、意識がハッキリしていて、ICUはきついと思うんだけど、しばらくはここで・・・と言われた。


何がきついかって、ICUって、まず、夜になっても基本的に自分の上の電気しか消えないので、カーテンは閉めてあっても、かなり明るい。

いろいろなモニターが付いているので、常に何かしらの機械音がしている。

不整脈が出ると、ブザーが鳴るんだけど、それが自分で脈が飛んだのを感じた一瞬後に鳴る。

最初のうち、頻繁に不整脈が出ていたから、しょっちゅうブザーが鳴っていた。

そのうえ、自分の所だけでなく、他の人のブザーも聞こえるから、ほんとにうるさい。


それに、常に看護師さんが近くにいる。

監視が必要だからICUなんだけど、常に人が傍にいるのは、なんか落ち着かない。

ずっと付きっきりと言う訳ではなかったけど、昼間は、30分以上誰も来ないなんてことはなっかた。

カーテンは付いているけど、基本、夜以外は開けてあるので、人の動きがよく分かる。


携帯は使えないし、点滴のせいで時計も出来ず、時間が分からなかったんだけど、看護師さんが、ラジオをつけてくれた。

時報が頻繁に入るので、とてもありがたかった。

それも、イヤホン仕様ではなく、普通に音を出してだ。

逆に考えれば、他の人はラジオがかかっていても、気にならない状態ということ。

それはそれで、何とも言えないものを感じた。